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株式投資

TQQQを買えない場合の代替案は?

カガミルです。
レバレッジETFとビットコインに投資しています。

主力戦略「レバレッジド・コア・サテライト」についてはこちらをご覧ください。

このサテライト部分には、ナスダック100の3倍レバレッジETFであるTQQQを組み入れています。

TQQQは最強のレバレッジETFだと考えています。

TQQQをサクソバンク証券で購入してきたのですが、以下の記事の通り突然新規購入ができなくなりました。

日本の大手証券会社でも購入することができません。

海外証券ではTQQQを購入することができますが、送金や出金の手間がかかるため私は使わないつもりです。

そこで、日本の証券会社で買えるTQQQの代替案について考察します。

代替になりうるレバレッジETF

国内で買えるレバレッジETF

レバレッジETFの中には東証で購入できるものあり、その多くはTOPIXや日経平均株価など日本の株価指数に連動します(1568、1358など)。
しかし日本の株価の長期的な上昇を見込んでいないため除外しました。

レバレッジETFの一覧はこのサイトにあります。このうち、日本の大手証券会社(楽天証券、SBI証券、マネックス証券)で買えるレバレッジETFに絞ります。

さらに、長期的に上昇することが期待できるは株または不動産を対象としたものに限定します。債券や商品に投資するレバレッジETFも使い方次第では有用ですが、今回は除外しました。

この条件でピックアップしたのは以下のETFです。

3倍レバレッジETF

地域別株式

  • SPXL(Direxion デイリー・S&P500・ブル3倍ETF)
  • TNA(Direxion デイリー・小型株・ブル3倍ETF)
  • YINN(Direxion デイリー・FTSE中国・ブル3倍ETF)
  • EDC(Direxion デイリー・新興国・ブル3倍ETF)

セクター別

  • TECL(Direxion デイリー・テクノロジー・ブル3倍ETF)
  • SOXL(Direxion デイリー・セミコンダクター・ブル3倍ETF)
  • CURE(Direxion デイリー・ヘルスケア・ブル3倍ETF)
  • WEBL(Direxion デイリー・ダウ・ジョーンズ・インターネット・ブル3倍ETF)
  • LABU(Direxion デイリー・S&Pバイオ株・ブル3倍ETF)
  • DRN(Direxion デイリー・不動産・ブル3倍ETF)
  • FAS(Direxion デイリー・金融・ブル3倍ETF)

2倍レバレッジETF

  • NUGT(Direxion デイリー・金鉱株・ブル2倍ETF)
  • ERX(Direxion デイリー・エネルギー・ブル2倍ETF)
  • RUSL(Direxion デイリー・ロシア・ブル2倍ETF)
  • CWEB(Direxion デイリー・CSI中国インターネット指数株・ブル2倍ETF)
  • UBOT(Direxion デイリー・ロボティックスAI&オートメーション指数株・ブル2倍ETF)

2倍レバレッジETFのNUGT, ERX, RUSLはもともとレバレッジが3倍でしたが、流動性が低かったためコロナショックで指数に連動できず、レバレッジを引き下げられています。

何度かお伝えしていますが、レバレッジETFで重要なのは流動性です。
流動性不足でレバレッジが引き下げられた経緯があるETFには、投資しないほうが無難です。

CWEBとUBOTについては以下の記事で解説しました。

面白そうなレバレッジETFですが、設定されてまだ歴史が浅く、3倍レバレッジETFの代用になるほどのパフォーマンスは期待できません。

よって2倍レバレッジETFは今回の検討からは除外します。



スクリーニング

まず、今後少なくとも10年は成長が期待できる対象(地域またはセクター)に投資するものでなくてはなりません。

さらにレバレッジETFはレンジ相場では減価するため、一定以上の成長率が必要です。

最も一般的なのはS&P 500のレバレッジETFであるSPXLです。そこで選定基準は、

SPXLの同等以上のパフォーマンスが期待できること

としました。

現時点でSPXLに劣るETFをあえて選ぶならそれなりの理由が必要です。

除外したETF

選定基準により除外したのは以下のレバレッジETFです。

TNA(小型株), LABU(バイオ), DRN(不動産), FAS(金融)

これらはSPXLと比較して過去のパフォーマンスが悪く、あえてSPXLの代替案とする理由もないため除外しました。

使い方次第のETF

今回の検討からは外しますが、以下の地域別株式のETFは使い方次第だと思います。

YINN(中国株), EDC(新興国株)

過去のパフォーマンスはSPXLに劣りますが、中国や新興国の今後の成長を期待するなら考慮しても良いかもしれません。



有力候補

このようにして、SPXLと以下のETFを候補として挙げます。

TQQQの代替候補

TECL(Direxion デイリー・テクノロジー・ブル3倍ETF)

SOXL(Direxion デイリー・セミコンダクター・ブル3倍ETF)

WEBL(Direxion デイリー・ダウ・ジョーンズ・インターネット・ブル3倍ETF)

CURE(Direxion デイリー・ヘルスケア・ブル3倍ETF)

それぞれについて見ていくことにしましょう。

WEBL

WEBLについては下の記事で解説しました。

2020年までのパフォーマンスはTQQQを上回っていましたが、2021年に入ってからは他のレバレッジETFよりリターンが劣る傾向にあります。

加えて流動性が低すぎるため、TQQQの代役としては力不足と言えるでしょう。

インターネット企業に投資したい、かつ投資金額が少額なら選択肢になるというところです。

TECL, SOXL

TECLとSOXLについてはこちらの記事で解説しています。

テクノロジー関連のTECL, SOXLの過去のパフォーマンスをTQQQ, SPXLと比較してみましょう。

2011年1月から2020年12月までのパフォーマンスです。

この10年で見ればリターンはTQQQ>SOXL≧TECL>SPXLであり、最大ドローダウンは小さい順にTQQQ、TECL、SPXL、SOXLです。

ただ特筆すべきことに、2013年以降ではSOXLのパフォーマンスはTQQQを上回っています。AIの時代、SOXLのパフォーマンスは今後も期待できそうです。



CURE

ヘルスケアのCUREについてはこちらの記事で解説しています。

CUREは日本で買える数少ないセクター別のレバレッジETFです。パフォーマンスをTQQQ, SPXLと比較してみます。

期間は2011年1月から2020年12月までです。

CUREのリターンは2010年代前半にはTQQQを上回っていました。全期間ではTQQQより劣るもののSPXLを上回っています。

特徴として、CUREのドローダウンはTQQQ, SPXLよりも小さいという点が挙げられます。

不況に強いヘルスケアセクターの安定性を反映していると言えるでしょう。

流動性

2021年11月時点での時価総額や出来高は概ね以下の通りです。

時価総額

TQQQ > SOXL > SPXL ≒ TECL >> CURE > WEBL

平均出来高

TQQQ > SOXL > SPXL >TECL >>CURE ≒ WEBL

TECLとSOXLは2021年に分割された結果、流動性が改善しました。

それでも流動性においてはTQQQが圧倒的です。

次点でSOXLです。

SPXLは時価総額や出来高がSOXLに劣るものの、連動対象がS&P 500のため流動性はもっと高いと見てもよいかもしれません。

TECLはSPXLに劣りますが、投資を検討してよいレベルの流動性はあります。CUREはWEBLと大差ないレベルであり低すぎます。



代替になりうる投資信託

ナスダック100指数に3倍のレバレッジをかけられる投資信託も販売されています。

投資信託の問題は流動性が低く、すぐに売却できないことです。

また上の記事で解説しているように、NASDAQ100 3倍ブルは信託期間と、「安定運用への切り替え」が問題です。マルチアイは中身がブラックボックスです。

それでもナスダック100にどうしても3倍のレバレッジをかけたいなら選択肢になるかもしれません。

一方、レバナスを使うという手もあります。

レバレッジが3倍から2倍に落ちてしまいますが、資産内での比率を調整することでレバレッジを調整できます。レバレッジの計算法については下記事をご覧ください。



米国株式CFD

サクソバンク証券では米国株式CFD(Contract for Difference; 差金決済取引)の取り扱いがあります。

TQQQのCFDは取引可能であり、これでTQQQの取引と同様のリターンが得られます。

しかし、CFDはレバレッジ1倍であっても金利がかかります。

こちらのサイトに書かれていますが、米国株式CFDを買い建てる場合、年率で

基準金利+3.5%

という高い金利がかかります。

CFDを保有する限り金利を支払わなければならないため、長期投資ではレバレッジETFの現物よりリターンが大きく劣ってしまうでしょう。しかも相場が停滞すればレバレッジETFの逓減と金利のダブルパンチを食らいます。

短期売買のみに使うなら検討の余地がありますが、私の投資スタイルには合わないため選択肢にはなりません。



考察と私の選択

以上より、TQQQの代替案について以下のように考えます。

まず、ポートフォリオ (PF) 全体のレバレッジが2倍以下ならレバナスでよいでしょう。

弊ブログでもたびたびお伝えしていますが、レバレッジ3倍は高すぎであり、2倍ぐらいに抑えるのが無難だと思います。

レバレッジ2倍以下なら、レバナスと他のレバレッジETF(SPXLなど)を組み合わせることで希望するPFを組めるでしょう。

一方レバレッジが2倍を超える場合、レバナスのみでは足りません。

長期保有をするならNASDAQ100 3倍ブルが良いと思います。

確かに信託期間が無期限でないのは残念な点であり、もし延長されなかった場合は強制決済となるでしょう。

それでもナスダック100に3倍のレバレッジをかけられるメリットが大きいと判断するならやむを得ないと割り切りましょう。投資信託なので、日本円で決まった金額分購入できるのもメリットです。

一方、相場の状況を見て売買をしたいのなら、リアルタイムで約定するレバレッジETFを選ぶべきです。

選択肢としては、TECLかSPXLかSOXLとなるでしょう。

AI時代の半導体の成長を期待するなら、SOXLがよさそうです。ただし半導体は景気に敏感なため、経済情勢に注意した方がよいでしょう。

TECLは構成銘柄がAppleとMicrosoftに偏っていますが、これらの勢いが続くなら今後もTQQQに遜色ないリターンを上げられる可能性があります。

SPXLは過去10年のリターンはTECLやSOXLより大きく劣ります。それでも市場平均は理論上最もシャープレシオが高いので、S&P 500に3倍のレバレッジをかけられるSPXLは十分選択肢になるでしょう。

CUREとWEBLにも使い道がないわけではありませんが、流動性の低さを考慮し選択肢から外しました。

ただし、TECLとWEBLを組み合わせるとTQQQに近い銘柄構成比にすることができるので、投資金額が多くなければWEBLへの投資を考えてもよいかもしれません。

以上を踏まえ、私はTQQQの代替案を

SPXL または TECL

とするつもりです。

レバレッジによってはレバナスも組み合わせます。

参考になれば幸いです。

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POSTED COMMENT

  1. Ryuko より:

    いつも勉強させていただきありがとうございます。

    TQQQに興味があります。
    サクソバンク証券の口座開設は、難しいですか?日本の証券会社と難易度や手間は同じですか?
    ネットでは、そのあたりの記事を見つけられないので、良ければ解説をお願いします。

    • カガミル より:

      私はサクソバンク口座を開設済みなので記事で解説することはできませんが、手続きは難しくありません。楽天証券などの国内証券会社と大差なかったと思います。入金の際も海外送金が必要なく、楽天証券などと同じようにできます。

  2. Ryuko より:

    回答ありがとうございます。
    国内証券と、開設はそんなに変わらないのですね。初心者にはハードルが高いと勝手に難しいと構えておりました。
    思いこみはダメですね。
    カガミルさんのTwitterやブログは簡潔で読みやすいので楽しみです。また質問させてください!今回はありがとうございました。

  3. ゆずぽん より:

    以前ご相談させて頂いた者です。その節はいろいろとアドバイス頂き有難うございました。
    10月初旬にサクソでQLD・TQQQを購入致しました。3倍は少し弱気だったためLEC2倍にしてしまい、結果論3倍開始すれば良かったと後悔しています。今後どうするかの件ですが、自分なりに方向性が出てきたので1つの選択肢としてここにあげさせて頂きます。
    2倍ですが、基本ガチホのため日系投資でも良いかな(為替ヘッジ有り・ドルで所有できずになりますが)と。あと2倍は時期を分けて複数証券会社・複数の同じ投信(現在大和か楽天の2択ですが)で保有するのが税的には良いと思います。説明は面倒なのでYouTubeの節約マスクさんの『誰も教えない株・投資信託のお得な売却戦略』、SOXLで1億円達成を目指すさんの『レバナスの税金を圧倒的に減らす方法』をご参考にして頂けたら分かると思います。なのでSBIで所有の大和レバナス、サクソのQLD(売却サービス終了まで)を所有しつつ、数百万の積み立てを数年毎に楽天、マネックス(私は複数の証券会社の口座持ちです)も利用かつ大和の他に楽天レバナスでも所有とすれば、かなり分散して所有出来ます。将来の出口戦略は所有期間が短いものから切り崩すことになります。あとで説明しますが、IB、Firstrade証券でQLDをいくらか購入しても良いかもしれません。

    3倍ですが、カガミル流LECスイングに適しているのは流動性が大きいTQQQだと思いますので、やはり今後も購入したいものです。だとすると日本在住ならばIB(口座維持手数料がなくなり利用し易くなっています)、Firstrade証券の2択です。海外証券会社なので突然の口座閉鎖に備えて両方口座開設し、何かあれば移管出来るようにとの意図です。オール英語は辛いので、日本に支社があるIBメインでTQQQのスイングをし、Firstradeには何か少額のものを置いておく作戦です。
    カガミルさんは出金の問題を気にされておりましたよね。相続の問題が自分も1番かと。
    金額にもよりますが、私的には3倍ものは積み立てせずにスイングだけでリターンを上げていく作戦です。一応日系でも3倍ものは欲しいのでTECLを元金100万特定口座で、サクソはTQQQを数百万からLECで始めました。
    サクソのTQQQは流石にガチホ予定はないので、そのうち全て利確してそれを海外証券で利用しようかと思っています。なので海外証券の元金数百万は最悪相続不可能でも良いという考えで、日系証券会社の所有物は相続出来るように対策しようかと思っています。
    確定申告は面倒なので税理士さんにお願いしようかと。

    あとは手数料、手間等を細かく調べている所で、まだ口座開設には至っておりません。

    以上1つの選択肢としてご参考まで。

    • カガミル より:

      ありがとうございます。
      QLDとTQQQにこだわるなら海外証券を使う価値はありますね。できればいつか国内証券で買えるようになってほしいですが。

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