レバレッジETF

SOXLで半導体にレバレッジ投資

カガミルです。
ナスダック100にレバレッジ投資をしています。

運用している戦略「レバレッジド・コア・サテライト」についてはこちらをご覧ください。

今回は半導体に投資するレバレッジETFのSOXLについて、半導体の現状と将来性を踏まえて解説します。

万人向きではありませんが、うまく使えば大きなリターンの得られるETFだと思います。

レバレッジをかけないETFであるSOXXとSMHについても合わせて解説しました。

半導体の将来性

半導体とは

まず、そもそも「半導体」とは何かを簡潔に解説します。

その名の通り、

電気を「半」分、伝「導」する物「体」

となります。

物質は電気抵抗により以下の3つに大別されます。

物体と電気抵抗

導体 電気抵抗率が低く電気を通す
例:アルミ箔、鉛筆の芯

半導体 電気抵抗が導体と絶縁体の中間

絶縁体 電気抵抗率が高く電気を通さない
例:ガラス、紙

小学校の理科の実験を思い出しますね。

このように半導体は、導体と絶縁体の中間の性質を持つ物質です。

代表的な材料は高純度のシリコンで、そこに他の元素を加えたり温度を変化させたりすることで電気抵抗率を調節することができます。

では半導体で何ができるのか。

詳細は割愛しますが、半導体を組み合わせることで以下の物品を作れます。

ダイオード:一方向にのみ電気を流す

トランジスタ:信号を増幅する、またON/OFFの切り替えによりスイッチの役割を果たす

特に後者はコンピュータの計算に欠かせません。

コンピューターは0と1による2進法で計算することをご存知の方も多いと思います。
初期のコンピューターは「0か1か」を表現するのに真空管を用いていたため、広大なスペースと多量の電力が必要でした。

その真空管が低電力で小型のトランジスタに置き換えられたことで、コンピューターの機能は大幅に改善します。

さらに半導体が集積したIC(集積回路), LSI(大規模集積回路)が誕生し、コンピューターの演算能力は目覚しい進歩を遂げました。

このように半導体は、コンピュータの進化の歴史を語る上で切っても切れないものなのです。

現状と将来性

半導体が使われている部品には以下のようなものがあります。

記憶媒体(メモリー)、CPU、LED、ディスプレイ

これらはPC、スマートフォン、ゲーム機、テレビなどに使われています。

また半導体を含む小型の制御装置(いわゆる「マイコン」)はエアコン、冷蔵庫、炊飯器、洗濯機などの日常の電化製品にも使われています。

このように、今や半導体は日常生活に欠かすことのできないものとなっています。

さらに、今後の発展が期待される分野の例を挙げます。

・AI(人工知能)
・5G
・自動運転

AIでは人間の脳を模倣するために多層のネットワークを構成しますが、そこでのデータ解析や学習には高速の演算・処理が必要であり、半導体は欠かせません。

5Gの高速で大容量、低遅延、多数端末接続の通信を実現するためにも高性能半導体は必須です。

自動運転でもセンサーや高精度の画像データ解析のため半導体が不可欠です。

このように、将来性のある産業には半導体が不可欠であり、半導体に投資をすればその産業の恩恵も受けられるのです。

半導体業界の状況

こちらのnisaちゃんの動画が非常にわかりやすいので、興味のある方はご覧ください。

・大きく「半導体を設計する企業」「半導体を作ることに特化した企業」「半導体製造装置を作る企業」と分業化が進んでいる。

例:日本エレクトロンは「半導体製造装置を作る企業」

・莫大な研究開発費が必要

半導体業界は参入障壁が高く、すでに優位を築いた企業が多大な利益を得る傾向があります。

個別企業の株を持たなくてもETFとして持っておけば、半導体の成長を享受することが期待できます。



SOXXとSMH

まずはレバレッジをかけない半導体ETFである、SOXXとSMHについて見てみましょう。

なお両者は類似点が多いため、SMHについては簡潔な紹介にとどめます。

SOXX

概要

正式名称は以下の通りです。

iシェアーズ PHLX セミコンダクターETF

連動する指数はこちらです。

SOX指数

フィラデルフィア半導体株指数とも。

半導体の設計、製造、流通、販売を行う30社で構成される。

構成銘柄

こちらのサイトから確認できます。

SOXXの組み入れ top 10

Intel 8.54%
Broadcom Inc 7.85%
Qualcomm Inc 7.62%
Texas Instruments Inc 7.42%
NVIDIA 6.87%
Taiwan Semiconductor Manufacturing Co 4.54%
Applied Materials Inc 4.47%
Micron Tech 4.42%
Lam Research Corp 4.30%
KLA Corp 4.11%

インテル、NVIDIA、TSMCをはじめとするおなじみの企業が多数組み込まれています。

設定時期

2001年7月10日と、かなり昔から販売されているETFです。

配当利回り

毎年5月、6月、9月、12月に分配金を出していますが額は少ないです。

2020年12月末時点での配当利回りは0.81%であり、キャピタルゲイン目的で持つETFです。

経費率

0.46%と、特定のセクターに投資するETFとしてはまずまずです。

SMH

正式名称は「ヴァンエック・ベクトル半導体ETF」です。

連動するインデックスは、「マーケット・べクトル米国上場半導体25インデックス」です。

なお日本の大手証券会社(楽天証券、SBI証券、マネックス証券)で買えるのはSMHのみです。

パフォーマンス

S&P 500やナスダック100とパフォーマンスを比較してみましょう。
おなじみのPortfolio Visualizerを使います。

期間は2016年1月〜2020年12月です。

SOXXとSMHのパフォーマンスはほぼ同等で、ここ5年のリターンはQQQを上回っています(10〜20年の期間ではQQQに劣ります)。

半導体が近年急成長を遂げていることがわかります。

流動性

時価総額と出来高を見てみましょう。

SOXX:時価総額 48.6億ドル、平均出来高 523,109

SMH:時価総額 38.7億ドル、平均出来高 2,549,276

(2021年1月15日現在)

時価総額はそれほど変わりませんが、SMHの方が流動性が高いです。

以上より個人投資家が投資するならSMHの方がよく、あえてSOXXを選ぶ理由はなさそうです。



レバレッジETFのSOXL

SOXXに3倍のレバレッジをかけたETFですので、パフォーマンスは既出のSOXXの構成企業で決まります。

過去10年のパフォーマンスについては、こちらの記事でTQQQと比較したのでご覧ください。

このように、過去10年間ではTQQQに劣ります。

一方、2016年1月から2020年12月の期間で改めて比較してみましょう。

ここ5年で、SOXLのリターンはTQQQを上回っています。

しかし、最大ドローダウンが大きいことに注意が必要です。

半導体株は景気敏感株と言われます。
コロナショックの期間中のSOXLの最大ドローダウン(日次)は80.4%と、経済危機の直撃を受けました(なおTQQQは69.9%)。そして取引時間中には一時60ドルを割り込みました。

しかしその後急上昇して2021年1月14日には600ドルを超えたので、1年足らずで10倍になったことになります。

なおリンク記事の通り、流動性はTECLに比べればましですが、TQQQやSPXLより低いことに注意が必要です。



SOXLに投資する際の注意点

私はTQQQに投資していて今のところSOXLには投資していませんが、期待はしているので今後投資することもあるかもしれません。

SOXLに投資する上で私が考える注意点をあげたいと思います。

ストップロスを入れる

SOXLを単独で持つならストップロスを入れることで利確/損切りできるようにする方が望ましいと思います。

経済危機で価格が下落して行く中、再び値上がりするだろうと安易にホールドし続けると、資産が大きく溶けてメンタルに悪影響が出てもおかしくありません。

値動きの激しいレバレッジETFの中でも、SOXLは暴落と急上昇を起こしやすい「じゃじゃ馬」なのです。

トレール注文により「ピークから○%または○ドル下落したら売る」と予約しておくのは有効でしょう。また一度に全て売るのではなく、複数回に分けて売るという手もあります。

そして、相場が落ち着いたところで再度拾えばよいのです。もっとも再エントリーのタイミングは難しいですが。

現金と組み合わせる

LECポートフォリオに準じ、現金を確保しておくのも手です。

相場が過熱している時や下落を始めた時にはいったん利確し、経済危機で下落した時には買い増しするという戦略も有効です。

こちらも相場を読み誤ると損をするので注意が必要です。

本当にレバレッジは必要か

そもそも資産運用の目的は何でしょうか。

人それぞれ目的はあると思いますが、ご自身のリスク許容度と期待リターンを把握し、リスクを取り過ぎないことが重要です。

先述の通り、レバレッジをかけないSMHでもある程度のリターンが期待できます。こちらは経済危機でホールド継続してもまず問題はないでしょう。

リスクを冒してSOXLを買う理由が本当にあるのか、立ち止まって考えてみても良いかも知れません。


今回は半導体の将来性とSOXLについて解説しました。

うまく扱えば今後大きな利益を得られる可能性があります。

ただしレバレッジETFは初心者がいきなり手を出すべき商品ではありません。初心者の方は購入するとしても少額にとどめる方が無難でしょう。

投資はくれぐれも自己責任で。

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ABOUT ME
カガミル
理三→東大医学部卒の医師です。 2019年生まれの息子の子育て中。 子育て、教育、東大医学部/医療、投資について発信します。

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