株式投資

SOXLとTQQQのどちらに投資するか

カガミルです。
レバレッジETFとビットコインに投資しています。

先日、質問箱にこんな質問をいただきました。

私の回答はこちらです。

確かに、

SOXLとTQQQのどちらに投資すべきか

は面白いテーマだと思うので、記事にしました。

SOXLとTQQQの概要

まずは基本的なところから。

SOXLは半導体の3倍レバレッジETFです。詳細は以前の記事をご覧ください。

一方、TQQQはナスダック100指数の3倍レバレッジETFです。

私の戦略「レバレッジド・コア・サテライト」のサテライト部分で用いています。

このように、両者はそもそもの投資対象が違います。

ただしこちらの記事に書いた通り、過去のパフォーマンスはかなり似通っています。

2011年以降ではTQQQが上回っていますが、2013年を起点にするとSOXLが上回ります。



どちらに投資すべきか

SOXLとTQQQを比較するのは、つまるところ

半導体 vs. ナスダック100指数

ということになります。

なお流動性はTQQQが圧倒的にSOXLを上回りますが、個人投資家レベルでは影響はないものとして判断材料には入れないことにします。

この先の10年、20年でどちらが勝つかは誰にもわかりませんし、勝ち負けを予想するのは無意味です。

以下は個人的な意見です。

半導体企業のリスク

そもそも、半導体企業への投資は本当に有望なのでしょうか。

確かにAIの時代であり、半導体企業の業績は伸びると予想します。世界的な半導体不足がニュースで取り上げられています。

しかし以下の記事にあるように、世界的な競争により多額の資金が半導体に投じられた結果、半導体が供給過剰になる可能性も指摘されています。

(以下、引用)

同誌(エコノミスト)は5月22日号では、「半導体産業はブーム・アンド・バスト(好不況)のサイクルに陥りやすいことで有名だ」と指摘。「現時点で深刻な不足に陥っているからといって生産能力を増強すれば、将来大幅な供給過剰に陥る可能性もまたあるのだ」と警告している。

そうなれば、SOXLの大暴落が起きてもおかしくありません。

SOXLで半導体に集中投資をすることは、「半導体の供給過剰」というリスクを背負うことにもなるのです。

TQQQが買えないならSOXL

当然のことですが、TQQQを買える口座を持っていないならSOXLに投資するしかありません。

私はサクソバンク証券を使っています。IG証券でも購入できるとのことです。

なお、ナスダック100指数に3倍のレバレッジをかけられる投資信託もあり、過去に解説しました。

しかしこれらの投信には大きな欠点があります。流動性の低さを考えても、TQQQの代替にはなりえません。

投信で代替するより、TQQQを購入するために口座を作ることを検討してはいかがでしょうか。

底を当てられるならSOXL

半導体セクターの特徴は景気に敏感という点です。好景気には勢いよく上昇しますが、不況では大きく下落します。

3倍のレバレッジをかけたSOXLでは、上昇と下落がより激しくなります。

レバレッジETFでは逓減、減価が問題となります。

以下はITバブル崩壊前からの擬似SOXLのシミュレーションです。相場状況によっては二度と回復しないレベルまで価格が下落する恐れがあります。

ただし「不景気に大きく下落する」という特性をうまく生かせば、相場の底で買うことで大きく資産を増やすことも可能です。

コロナショックで見てみましょう。

コロナショックでは直前のピークと比べ、TQQQは69.92%, SOXLは80.38%下落しました。

S&P 500が底値をつけた3月23日の終値でSOXLとTQQQを買い、2021年5月末までホールドした場合のパフォーマンスをグラフで示します。

(2020年3月23日を1とする)

SOXL +732%(8.32倍)

TQQQ +476%(5.76倍)

(分配金は無視)

SOXLは最も高い時で、購入時の10倍近くにもなりました。最近は金利上昇の影響により差が縮まる傾向にありますが、リターンはSOXLの圧勝です。

自信を持って底だと判断するなら、SOXLに集中投資をすることで、大きなリターンを得られる可能性があります。

とはいえ、毎回底を当てるのは不可能だという点はご理解ください。

総合力ではTQQQ

私は、総合力でTQQQが無難だと思います。

こちらの記事で、ナスダック100指数の構成銘柄について書きました。

SOXLは半導体特化で尖ったレバレッジETFです。一方ナスダック100指数にも半導体企業は含まれますし、自動運転やAI関連などの半導体が欠かせない産業、さらには非ハイテク企業も含まれ、バランスの良い構成となっています。

またナスダック100指数の銘柄の入れ替えは、時価総額に基づいて行われます。

仮にGAFAMが没落したとしても、新しい企業がそれに取って代わるのです。ナスダック100指数にはこれからも、時代の最先端を行く企業が組み込まれ続けることでしょう。

またハイテクが必需品となった現在では、ナスダック100指数は不況でも崩れにくいと思います。実際、コロナショックではS&P 500のドローダウンを下回りました。

安心してホールドできるという点でも、TQQQを推したいと思います。



終わりに

以上、SOXLとTQQQを比較しました。

ナスダック100指数は優れた指数だと思います。

ただし、市場平均であるS&P 500がナスダック100指数に劣後し続けるとは思いません。実際、2021年の前半は前者のリターンが上回りました。

私もナスダック100指数一辺倒ではなく、ジュニアNISAでは全世界株式投信にも投資しています。

投資の目的にもよりますが、長い目で見て資産を形成するなら、オーソドックスな全米/全世界株式中心でいくのがよいと思います。

参考になれば幸いです。

投資はくれぐれも自己責任で。

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ABOUT ME
カガミル
理三→東大医学部卒の医師です。 息子が二人います。 子育て、教育、東大医学部/医療、投資について発信します。

POSTED COMMENT

  1. ゆずぽん より:

    いつも有益な情報、有難うございます。カガミルさんに一つ御質問がございます。米国ETFのTECL・SOXL・WEBLを短期から中期で運用しています。更なるリターンと純資産金量・流動性を考慮し、TECL→TQQQに変更出来たらと前々から思っていました(今後もナスダック含め、ハイテク・AI関連は進化発展すると信じています)。遂に決心がつき運用を考えていますが、証券会社をどこにするかで悩んでいます。色々調べて、三菱UFJ→ revolut→ユニオンバンク→Firstrade証券がベターかなと思い、口座開設を考えている所です。サクソバンクだと円貨決済がかなり引っかかって候補から外れてしまいました。Firstradeだと英語と手間(確定申告は毎年税理士さんにお願いしていることも大きいです)さえ除けば比較的諸々の手数料が安いし、一旦売却したとしてもそのまま再投資できるのが大きいです。ここで運用するのはTQQQメインで、ARK社のファンドも少し考えています。日本で購入出来るのは日本の証券会社で良いかなとの考えです。カガミルさんのご意見を伺えたら幸いです。 
    ちなみにTQQQの運用ですが、基本ガチホ予定です。定期積み立てではなく株価が安い時に(RSI等のオシレーター系インジケーターを参考に)まとまった資金を順次注ぎ込んでいく戦略です。レバナスも投資中ですが、こちらは定期積み立てひたすらガチホで良いとの考えですが、流石に3倍は値動きが大きいので安い時に基本仕込みながらの長期ガチホで狼狽売りせずに行こうとの戦略です。こちらもご意見あるようならばご指摘頂けたら幸いです。長々と申してすみませんでした。

    追伸: カガミルさんの考えを知るようになり、TQQQに投資したくてたまらない考えになってしまいました。

    • カガミル より:

      コメントありがとうございます。
      Firstrade証券もよさそうですが、海外送金をはじめとする手続きにハードルを感じます。私は外貨決済ができないデメリットを理解した上でサクソバンク証券を使い続けるつもりです。長期間ガチホするのであれば売買回数は少なくなるはずなので、両替手数料はそれほどかからないと思います。
      株価が安い時に多く買うのはよい戦略だと思います。ただし相場が下落しなければ待機資金の出番がなく、機会損失になるかもしれません。レナバスは投資しやすいですが為替ヘッジありなので、私はQLDを買っています。

  2. ゆずぽん より:

    カガミルさん、アドバイス有難うございました。海外証券はやってみたらかなりハードルが高い(+面倒臭い)のかもしれませんね。今は期待が高くやる気満々でも数十年単位で考えたら継続していけるか自信が無くなりつつあります。あとよくよく考えてみると個別株をスイングする訳ではなく基本長期運用するならば、円貨決済でもありかなと次第に思ってきました。少し考えてみます。機会損失の件ですが可能性はあるとは思います。しかしながら3倍だけに1倍での調整レベルの下げでも結構な下げになりますよね。日足レベルなら過去のチャート上、年に4、5くらいはチャンス(例えば日足RSIで40付近)がありそうなこと・底で掴まなくても良いと割り切ってますので如何でしょうか⁉︎ またこの戦略を考えた背景ですが、最低取引手数料が5$(サクソバンク)を考慮すれば日本の証券会社の0.495%を下回るには約1010.1$以上の取引がベターですので、1回あたりの取引額がまぁまぁ多くなることもあります。
    何はともあれカガミルさんのご意見を伺えたのは大きく有難うございました。
    因みに持ち株売却せずとも額は少ないとは思いますがETFの配当はありますよね⁉︎ 確定申告は少しは面倒ですかね⁉︎

    追伸) サクソバンク口座開設するならやはりレバナスやめてQLDにしても良いかなと考え始めてます、為替ヘッジ有はかなり邪魔ですもんね。

    • カガミル より:

      当面経済危機が来ないと見るなら日足RSI<40で買うのもありかもしれません。ただレバレッジETFは経済危機で80%くらい下落する可能性があるので、本当の意味での大底からはだいぶ高い位置で買うことになるでしょう。
      手数料は日本の証券会社に比べて不利なことが多いですが(為替手数料もあり)、TQQQを買うためには仕方がないと割り切っています。
      TQQQの配当はほぼなかったと記憶しています。確定申告は昔からやっているので、一般口座でもそんなに手間はかかりませんでした。
      私もドルで持ちたいのでレバナスよりQLDがいいです。

  3. ゆずぽん より:

    カガミルさん、いろいろとご意見有難うございました。TQQQに関しては大暴落時の大底からは高い値になるでしょうが割り切ります。確定申告が思ったより苦ではないなら一部売却も取り入れてのLEC(勿論こちらはサテライト)にしても良いかと考えてます。
    コアとしているレバナスですが、Portfolio Visualizer でQLDの過去をシュミレートしたら毎月よりも4半期積立(毎月1010.1$以上は投資困難で、四半期ごとなら資金的に何とか行けそうですので)の方が少しリターンが良かったので、ますます四半期積み立てQLDありか(シュミレート前は何となく毎月積立(自分は毎日積立設定してますが)の方がドルコスト平均法的に良いかなと思ってましたので)と考えています。
    サクソバンク口座開設にかなり近づいてきました。いろいろと有難うございました。

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