レバレッジETFとビットコインに投資しています。
私はサクソバンク証券でTQQQを買っています。
先日保有するTQQQの一部にトレール注文を入れました。
レバレッジETFに投資する場合、トレール注文を使えると戦略の幅が広がります。
サクソバンク証券でのやり方の備忘録も兼ねて記事にしました。
トレール注文とは
ご存じない方もいらっしゃるかもしれないので、トレール注文(またはトレールストップ注文)について解説します。
これは、トレールストップ(売り注文が執行されるライン)が相場に合わせて自動的に調節される注文方法です。
マネックス証券のサイトから引用します。
株価100ドルの銘柄でトレール幅5ドルで売りのトレール注文を発注したケースで説明します。
最初のトレールストップは95ドルの位置です。株価が一直線に下落すれば95ドルで売り注文が執行されます。

一方株価が上昇した場合、最高値から5ドル低い位置になるようトレールストップが切り上げられていきます。
例えば、株価が110ドルまで上昇後に下落した場合、105ドルで売り注文が執行されます。これにより5ドルの利益を確保できました。

YouTubeチャンネル「金がうなる大学院」のスピンさんも解説されていて、SOXLをトレールストップ注文で売ることで利益が出たそうです。参考にしてみてください。
上昇が続く限りどこまでも利益を伸ばせるので、レバレッジETFと相性がいい注文方法かもしれません。
サクソバンク証券でのやり方
それではサクソバンク証券でのトレール注文のやり方について、実際に私が7月3日に入れた注文を示しながら説明します。
保有するTQQQ 700枚のうち91枚に、トレール幅がその時の価格(126.83ドル)の5%のトレール注文を出すことにしました。
まずは上の「取引」と書かれている部分をクリックすると、ブラウザの下半分に以下のように保有建玉が表示されます。

下の”ProShares UltraPro QQQ”がTQQQのことで、700枚あります。
「逆指値」の下に赤丸で囲まれた「注文追加」というボタンがあり、ここをクリックすることで注文画面に移ります。
以下のような画面が出るはずです。

赤丸で囲まれた「決済逆指値設定」をクリックすると、以下のように表示されます。

「注文タイプ」のうち、赤丸で囲った逆指値(トレイリン…)というのがトレール注文なので、選択します。
トレール幅は、右側の「単位」の「パーセント」または「価格」で設定します。
現在株価の5%にしたいので、「パーセント」を選択し、ウィンドウを閉じた後の画面で5.00%と入れます。

枚数のところには、カーソルを合わせて91と入力します。
決済指値設定は「オフ」のままです。
トレイリングの刻みとは、「株価が何ドル上がるごとにトレールストップが上がるか」という意味です。表示されている0.05ドルの場合、TQQQの上昇が0.05ドル未満だと逆指値は上がらず、TQQQが0.05ドル上昇してやっと逆指値も0.05ドル上がり、さらにTQQQが0.05ドル上昇すれば逆指値も0.05ドル上がる(最初の時点からは0.10ドル上がる)ということになります。ここは0.01ドルなどに変更してもいいのですが、あまり気にしなくていいと思います。
ここで「発注」をクリックすれば完了です。
注文後は「注文管理」で確認することをお勧めします。

(パーセントで注文しても、注文管理画面では120.49ドルという価格表示になっています。)
注文の際、「パーセント」の代わりに「価格」を選択することもできます。その場合の価格は最初の株価の95%なので、126.83ドル×0.95≒120.49ドルです。よって以下のように入力します。

なお注意点があります。
最初に設定したトレール幅は、パーセント、価格のいずれで指定しても固定されたままです。
例えばTQQQが100ドルの時にトレール幅を5%=5ドルに設定したとします。TQQQが120ドルに上昇したからといって、トレール幅が自動的に120×5%=6ドルに変更されることはありません。
だから上昇した場合はトレール幅を大きくしたいという人は、その都度幅を設定する必要があります。
その後ですが、7月8日に株価が大きく下落して寄付に注文が約定しました。

もし7月6日に成行で売れば127.45ドルだったので、それより損をしたことになります。ただしこれは結果論です。
株価がいつどのくらい下落するかは誰にもわかりません。
トレール注文を設定しておけばどのあたりで利確/損切りになるかがわかるので、急落時にも安心できます。
レバレッジETFとトレール注文
基本的な考え方
冒頭でも述べましたが、トレール注文はレバレッジETFと相性のいい注文だと思います。
上昇相場ではレバレッジETFをできるかぎり持ち続け、なるべく利益を伸ばすのが成功のコツだと思います。「握力が試される」という表現がしっくりきます。
トレール注文を設定しておけば、相場に合わせて機械的に発注し利確してくれるのです。
一例が、上に書いたTQQQの部分利確の際のトレール注文です。
また、暴落を避けるためにトレール注文を使うこともできます。
相場が下落すれば、レバレッジETFは以下のように大きく価格が落ちます。

あらかじめトレール注文を入れておけば、利益を伸ばしつつ、暴落が来た時は自動的に利確/損切りができます。
とはいえ使い方の理論面がわかっても、実際やってみるとトレール幅をどう設定するかに頭を悩ませることになるでしょう。レバレッジETFの変動幅がかなり大きいからです。
トレール幅が小さい
メリット:下落した場合、すでに積み上げた利益が減りにくい、または損失が拡大しにくい。
デメリット:上昇トレンドでも少しの下落でトレールストップに引っかかってしまい、少ない利益で終わってしまう。
トレール幅が大きい
メリット:上昇トレンドでなかなかトレールストップに引っかからないため、利益を伸ばしやすい。
デメリット:下落した場合、利益が減りやすい、または損失が拡大しやすい。
これはある程度試行錯誤するしかないと思います。
利益の取りこぼしはやむを得ないという妥協も必要です。
私なりのコツ
トレール注文について、私なりのコツを紹介します。
具体例を挙げます。
100ドルで購入したTQQQが、120ドルになった。
この場合はトレール幅を20ドル以下にする。例えば12ドル(現在価格の10%)としてトレール注文を入れる。
ここから一直線に下落した場合、(相場が急変しなければ)108ドルで約定するので、8ドルの利益が確保できる。
一方、上昇すればさらなる利益の上乗せが期待できる(ただし結果的に120ドル未満で約定してしまい、120ドルで売った場合よりも利益が低くなる可能性もある)。
100ドルで購入したTQQQが、200ドルになった。
暴落は避けたい。
経済危機ではTQQQが50%以上下落すると考え、トレール幅100ドルのトレール注文を出しておく。これなら暴落が起きても100ドル以上で約定するので損失が出ない。
TQQQが値上がりしたら、それに合わせてトレール幅を変える(例えばTQQQが300ドルになったらトレール幅を150ドルに変更するというように)。
このように、
よう工夫しています。
ではTQQQが購入価格の100ドル以下になった場合はどうするか。
その場合は、LECポートフォリオの中にある現金でタイミングを見計らってTQQQを買い増します。
ただ、まだまだ私もトレール注文については頭を悩ませることが多いです。
今後ブログやTwitterで適宜考え方をお伝えできればと思います。
投資はくれぐれも自己責任で。
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