TQQQを用いたレバレッジ投資をしています。
以前の記事で、TQQQの代替案について解説しました。
この記事にある通りTQQQを完全に代替できるレバレッジETFはありません。
TQQQが買えないため、LECポートフォリオのTQQQを丸ごとSPXLやTECLに置き換えるケースもあるでしょう。これではナスダック100のパフォーマンスを享受できません。
そこでこの記事では、TQQQが買えない場合でもナスダック100のパフォーマンスを得る「合成ポートフォリオ」という手法を紹介します。
QQQとレバレッジETFの「合成ポートフォリオ」
手順
以下の手順で作ったポートフォリオを「合成ポートフォリオ」と呼ぶことにします。
- LECポートフォリオのレバレッジは変えずに、TQQQの一部をQQQに置き換える。
- 残ったTQQQを他のレバレッジETFに置き換える。
具体的なポートフォリオで見てみましょう。
レバレッジが1.5倍、2倍の場合、合成ポートフォリオは下図のようになります。


レバレッジの計算については下の記事をご覧ください。
インターネット関連企業に投資するレバレッジETFのWEBLについては下の記事で解説しています。
パフォーマンス比較
このようにしてできた合成ポートフォリオのパフォーマンスを比較してみましょう。レバレッジは1.5倍で、SPXLに置き換えることにします。

①がLECポートフォリオで、③はTQQQが買えないためSPXLで代替したものです。②が今回の手順でつくったSPXLとQQQの合成ポートフォリオです。
期間は2011年1月から2020年12月、3ヶ月ごとにリバランスします。

このように、合成ポートフォリオは③よりもリターンが大きく、ドローダウンが小さいです。
これはナスダック100指数がS&P 500よりパフォーマンスが良いことを反映ています。
③のようにTQQQを丸々SPXLに置き換えると、ナスダック100のリターンを放棄することになってしまいます。
デメリットとして、以下のようにLECポートフォリオと比較するとリバランスの手間が増えてしまいます。
「TQQQを売る」 または 「TQQQを買う」のみ
「レバレッジETFを買ってQQQを売る」
または
「レバレッジETFを売ってQQQを買う」
私は工程数が増えることを嫌うのでLECポートフォリオを運用しますが、手間を惜しまないなら合成ポートフォリオは良い選択です。
SPXL+QQQ:使いやすい戦略
基本私は初心者にレバレッジETFを進めません。
ただ、上に出てきたSPXL 25% + QQQ 75%のポートフォリオは、レバレッジETFへの投資を始めたばかりの人にも使いやすいでしょう。

レバレッジは上の通り1.5倍で、100万円あれば75万円分のS&P 500と75万円分のナスダック100に投資できます。3ヶ月ごとにリバランスした場合、パフォーマンスはナスダック100指数とS&P 500を上回ります。
レバレッジETFに初めて投資する方は、少額でこのポートフォリオを試してみてもいいかもしれません。
なおSPXL 50%+QQQ 50%の場合はレバレッジが2倍となる分リスクも高くなります。
今回は、LECポートフォリオのTQQQを丸々他のレバレッジETFに置き換える代わりとして、合成ポートフォリオについて紹介しました。
ご自身に適していると感じた方は運用してみてください。
投資は自己責任で。
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