株式投資

「エル式」にレバレッジをかける

カガミルです。
レバレッジETFとビットコインに投資しています。

今回は、エルさんのポートフォリオを紹介します。

エルさんは米国株投資により1億円を稼いでFIREを実現された方で、書籍を出版されています。
基礎から解説されていて、初心者にとっても理解しやすい内容でした。


この本に載っているCASE1の「プランB」というポートフォリオを、この記事では「エル式」と呼ばせていただき、紹介します。

さらにエル式にレバレッジをかけることで、より高いリターンが期待できかつ安定性もあるPFを紹介します。

エル式とは

こちらがエル式です。

「エル式」の構成

QQQ 30%

VHT 30%

VDC 40%

QQQはナスダック100連動ETFであり、皆様もご存知だと思います。

VHTはヘルスケアセクターのETFで、以前の記事で解説しました。

VDCは生活必需品セクターETFで、こちらの記事で解説しました。

なお流動性の高さを重視するなら、VHTの代わりにXLV, VDCの代わりにXLPとするのがお勧めです。

エル式のメリットは、

S&P 500と比較して、リターンは高くリスクは低い。

という点です。

バックテストをしてみましょう。

期間は2005年1月〜2021年4月まで、「エル式」は1年に1回リバランスします。配当は全額再投資するものとします。
比較対象はS&P 500連動型ETFですが、VOOの販売開始前なのでSPYを選びました。

パフォーマンス

エル式
年平均成長率 12.24%(標準偏差 12.54%)
シャープレシオ 0.89
最大ドローダウン -36.63%

SPY
年平均成長率 10.04%(標準偏差 14.66%)
シャープレシオ 0.64
最大ドローダウン -50.80%

ここでの最大ドローダウンは月足で見たもので、日足ではより大きくなります。

ただし日足でも、エル式の方がSPYよりドローダウンが大幅に低い点は変わりません。

エル式はS&P 500よりもリターンが高く、標準偏差(=リターンのばらつき)が低く、シャープレシオが高くなっています。ドローダウンも小さいです。

もちろんバックテストなので、今後も同様になるかはわかりません。

ただ、ヘルスケアと生活必需品はその性質上、不況でもドローダウンが低いという点は今後も維持されると思います。
加えてAIやハイテクの時代、QQQは今後さらなる成長が期待できます。

同じ期間のインカムゲインにも注目しましょう。青がエル式、赤がSPYです。

最初はSPYの分配金が上回っていましたが、途中からエル式が逆転して上回りました。

インカムゲイン中心の投資をしたい人にも適していると言えるでしょう。



エル式にレバレッジをかける

リターンと安定度を兼ね備えたエル式は優秀なPFですが、レバレッジをかけると効果がさらに高まります。

QQQ:VHT:VDC=3:3:4という比率をなるべく維持したままレバレッジをかけたPFを作り、これらを「レバレッジド・エル式」と名付けました(語調が悪いのはご容赦を汗)。

リスク中、リスク大となるような2つのポートフォリオを作りました。

ヘルスケアセクターの3倍レバレッジETFであるCUREと、ナスダック100の2倍レバレッジ投信であるレバナスを用います。

レバナスはiFreeレバレッジNASDAQ100のことで、こちらで解説しています。

レバレッジは以下の通りです。

レバレッジ

リスク中:1.25倍
100万円の場合、ナスダック100に37.5万円、ヘルスケアに37.5万円、生活必需品に50万円投資

リスク大:1.55倍
100万円の場合、ナスダック100に50万円、ヘルスケアに45万円、生活必需品に60万円投資

放置すると割合がずれてくるので、定期的なリバランスが必要です。

バックテストではリバランスを3ヶ月に1回とした場合に最も高いリターンとシャープレシオが得られましたが、半年か1年に1回でも大差ありませんでした。売買手数料や手間を考えれば1年に1回でよいでしょう。



レバレッジド・エル式のバックテスト

リスク大、リスク中のそれぞれでバックテストをしてみましょう。

期間はCUREが設定開始された2011年7月から、2021年4月末までとします。レバナスはナスダック2倍のレバレッジETFであるQLDで代用します。リバランスは1年に1回で、分配金は全て再投資します。

パフォーマンス

レバレッジド・エル式(リスク大)
年平均成長率 22.73%(標準偏差 19.09%)
シャープレシオ 1.14
最大ドローダウン -21.98%

レバレッジド・エル式(リスク中)
年平均成長率 18.73%(標準偏差 14.88%)
シャープレシオ 1.19
最大ドローダウン -16.64%

VOO
年平均成長率 14.73%(標準偏差 13.65%)
シャープレシオ 1.03
最大ドローダウン -19.58%

リスク中ではレバレッジをかけているにも関わらず、VOOより最大ドローダウンが低いことがわかります。シャープレシオは最大です。

リスク大はVOOより最大ドローダウンが少し高いですが、その分リターンも大きく、シャープレシオはVOOを上回っています。

分配金も見てみましょう。

リスク大(青)、リスク中(赤)の分配金は綺麗な右肩上がりとなっています。しかも途中からVOO(橙)を上回っています。

リバランスの際、相対的に価格の高いCUREとQLDを売って、VDCを買った結果、分配金を増やすことができました。



終わりに

一般にレバレッジETFの分配金はほとんどありません。したがってレバレッジETFを用いてレバレッジをかける場合、通常インカムゲインは望めず、リターンはもっぱらキャピタルゲインのみです。

レバレッジド・エル式では、レバレッジをかけながらも、VOOを上回る分配金を得られる可能性があります。
これによりキャピタルゲインとインカムゲンの両取りという欲張りが実現できます。

バックテストでは全額再投資していますが、分配金を生活費や趣味に使うことで、生活に潤いを与えることもできます。その場合でもPFの評価額はVOO以上に増えてくれるのです。

分配金が心の支えになるという方には面白いPFかもしれません。

参考になれば幸いです。

投資はくれぐれも自己責任で。

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ABOUT ME
カガミル
理三→東大医学部卒の医師です。 2019年生まれの息子の子育て中。 子育て、教育、東大医学部/医療、投資について発信します。

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