レバレッジETFとビットコインに投資しています。
この記事では2021年の1年間のレバレッジETFを振り返ります。
2021年前半についてはこちらの記事をご覧ください。
前半ではハイテクがやや失速してオールドエコノミーが健闘したという印象で、最もリターンが高いのはSPXLでした。1年を通じたリターンはどうなったでしょうか。
3倍レバレッジETFのリターン比較
比較するのは以下の3倍レバレッジETFです。
SPXL, TQQQ, SOXL, TECL, WEBL, FNGU, CURE
一部は過去記事で解説しているので、よかったらご覧ください。
いずれも配当込みリターンで、adj closeから算出しました(以下同じ)。詳しくは下の記事をご覧ください。
ランキングは以下の通りです。
- SOXL +118.9%
- TECL +114.0%
- SPXL +99.1%
- CURE +88.3%
- TQQQ +83.0%
- FNGU +30.9%
- WEBL +2.7%
前半はSPXLが1位でしたが、後半のSOXLの追い上げが凄まじく1位を奪取しました。
FNGUはアリババをはじめとする中国株に足を引っ張られた形となりました。
そして残念ながら最下位となったのはWEBLでした。
2倍レバレッジETFのリターン比較
比較するのは以下の2倍レバレッジETFで、リターンも合わせて示します。
SSO(S&P 500の2倍) +60.6%
QLD(≒レバナス) +54.7%
CWEB -79.4%
CWEBは中国のインターネット企業に投資するレバレッジETFですが、残念な結果となりました(涙)
基準インデックスのリターン比較
比較するのはそれぞれのレバレッジETFに対応するインデックス型ETFです。複数ある場合は代表的なものを選びました。
VOO, QQQ, SOXX, XLK (TECLに対応), FDN (WEBLに対応), FNGS, XLV (CUREに対応), KWEB
SOXLは8月からベンチマークがICE半導体指数に変わりましたが、ここではSOXXを基準インデックスとします。
リターンのランキングは以下の通りです。レバレッジETFと同じく配当込みである点にご注意ください。
- SOXX +44.4%
- XLK +35.1%
- VOO +29.3%
- QQQ +27.7%
- XLV +26.6%
- FNGS +17.0%
- FDN +6.5%
- KWEB -52.3%
3倍レバレッジETFと比較してほぼ同じ順位となりました。唯一順位が変わったのは4位と5位で、QQQがXLVのリターンを上回ったのにTQQQはCUREに負けました。
これはQQQの方がσ(ボラティリティ)が高かったためです。この式の通りに、σが大きいとレバレッジETFのリターンが押し下げられるという法則が働いたためです。
終わりに
今回は2021年のレバレッジETFのリターンを振り返りました。
小幅な下落はあったものの1年を通じて好調な相場で、レバレッジ投資で大きなリターンを得られました。
しかし、このような相場がいつまでも続くわけではありません。2022年度は米国株が停滞すると予測する人もいます。
リーマンショックの時のように弱い相場が1年以上続いた場合、レバレッジETFには非常に不利です。
好況の時こそリスク許容度を見直し、過剰なリスクを取らないよう気を引き締めるべきだと思います。
レバレッジETFは投資の中級者以上に向く商品です。その点はご理解ください。
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