株式投資

レバレッジETFはNISA口座で買うべきか?

カガミルです。
レバレッジETFとビットコインに投資しています。

私は主にQLDとTQQQに投資しています。
戦略はこちらをご覧ください。

QLDとTQQQはサクソバンク証券でしか買えないためそこを使っているのですが、あいにく一般口座のみでありNISA口座もありません。

一方国内証券会社(楽天証券、SBI証券、マネックス証券)で購入できるレバレッジETFならNISA口座で購入することができます。

NISA口座で購入できるレバレッジETFの例

SPXL, TECL, SOXL, CURE, WEBL

では、レバレッジETFを購入する場合、NISA口座と特定口座で購入するのとではどちらよいのでしょうか。

この記事ではその点について解説します。

前提条件

まず以下のようなケースでは、レバレッジETFをNISA口座で買うべきでしょう。

  1. 1年間で投資できる金額の合計が120万円以下の場合
  2. レバレッジETF以外の商品に一切投資しない場合

NISA口座の非課税枠は無駄にせず、最大限使った方が得に決まっています。

問題となるのは、

レバレッジETF以外の商品にも投資する、かつ年間投資額が120万円を超える

というケースです。

話を簡単にするため、具体例な疑問点を提示します。

VOOとSPXLの両方に投資する場合、NISA口座でどちらを買った方が良いか?

その上で、レバレッジETFをNISA口座で買うメリットとデメリットを考えてみます。



NISA口座で買うメリット

レバレッジETFをNISA口座で買う最大のメリットは

(うまくいけば)非課税金額を多くできること

これにつきます。

過去のデータで検証してみましょう。

問題

2016年1月初日にNISA枠120万円を使い切って投資をしたとする。

買ったものが

  1. VOO
  2. SPXL

それぞれの場合、2020年12月末日の含み益はいくらになるか。1万円未満は切り捨てよ。

注:為替変動はないものとする。
売買手数料はなく、枠は使いきれたとする。
分配金も非課税で再投資できるとする。

Adj close、つまり配当込みリターンを見てみましょう。
Adj closeについてはこちらの記事で解説しています。

すると、以下のようになります。

解答

① VOOはこの期間で

166.55ドル→342.48ドル(+105.6%)

よって120万円に対する含み益は、126万円

② SPXLはこの期間で

18.66ドル→72.25ドル(+287.1%)

よって含み益は344万円

これらをこのタイミングで売ったとして場合にかかる税金の額を見てみましょう。

分離課税で税率が20%とすると、①の場合は25.2万円②の場合は68.8万円となります。

レバレッジETFの方がインデックス投資よりも大きな節税効果が得られます。

ポイントは以下の通りです。

  • レバレッジETFでは擬似的にインデックスより多くのポジションを取ることができる。
  • そのおかげでNISA口座の非課税枠を拡大できる

さらに、NISA口座では5年経ったら丸ごと次の年度にロールオーバーすることができます。

(以前はロールオーバーの上限は120万円でしたが撤廃されました。)

上記のSPXLの例で言えば、2021年度には464万円分をまるまる非課税でロールオーバーできるのです。

その後の5年間でさらにSPXLが上昇すれば、非課税となる金額をさらに増やすことができるのです。

これは非常に有利な点と言えるでしょう。

(2021年5月16日追記)

2024年から始まる新NISA口座にはレバレッジをかけた商品のロールオーバーができなくなるため、ロールオーバーができるのは2023年までです。詳細は以下のリンクをご覧ください。

https://media.rakuten-sec.net/articles/-/25443?page=3



NISA口座で買うデメリット

上記のメリットを見ると、NISA口座で買った方がよさそうな気がします。

しかし問題があります。

レバレッジETFの価格が下落し、2度と回復しなかったら?

以前の記事でシミュレーションした通り、擬似SOXLはITバブル崩壊とリーマンショックにより暴落し、2度と元の水準まで回復しませんでした。

そして、NISA口座では他の口座と損益通算ができないという点が問題となります。

単年度で考えます。
極端なケースですが、120万円分の商品の価値が0になったとしましょう。

通常であれば120万円の損失を他の株/ETFの利益と合算し、税率20%なら24万円分は節税できることになります。しかしNISA口座ではそれができません。

下落してもロールオーバーと追加投資を繰り返し、いつか「評価額>投資した総額」となってから売ればこの問題は起きません。しかし人によっては追加投資が難しいかもしれませんし、最終的に投資した金額以上になるとは限りません。



考察

以上のように、レバレッジETFをNISA口座で買うことにはメリットとデメリットがあります。

金額で比較すれば、メリットの方が大きいように思えます。
レバレッジETFの節税効果は青天井である一方、損益通算ができないとしても損する金額は24万円程度だからです。

ただし、本来レバレッジETFは年単位での長期投資に向かないと私は考えます。

こちらの記事で書いたように、過去10年レバレッジETFを持ち続けたら儲かったというのは結果論です。

本来レバレッジETFは、長期的な資産形成を目的とするNISA口座の理念と相容れないものだと思っています。

「NISA口座の非課税枠が一度しか使えない」という事実は、レバレッジETFを適切なタイミングで利確する際に足枷となります。

レバレッジETFを売るべき相場でも、非課税枠だからと持ち続けて、結果損をしてしまうかもしれない。
あらかじめ戦略を考えていたとしても、人間はいざその局面に出会うとロジック通りに動けないものなのです。

一方、VOOをはじめとするインデックスは、相場の状況によらず長期間持ち続けるべき商品であり、こちらの方がNISA口座には適していると言えるでしょう。

私がNISA口座でレバレッジETFではなく投資信託を購入しているのはそのためです。

パフォーマンスは常にSPXL>VOOだと思っている方は、ぜひ認識を改めてください。

レバレッジETFは、時期や相場によってはインデックスを下回ります。

VOO>SPXLとなることもありうるのです。

それでも、インデックスがこの先5〜10年上がり続け、レバレッジETFのパフォーマンスがインデックスを確実に上回ると信じるなら、NISA口座で買う方がメリットが大きいと思います。

色々な視点で考えてみてください。

投資はくれぐれも自己責任で。

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ABOUT ME
カガミル
理三→東大医学部卒の医師です。 2019年生まれの息子の子育て中。 子育て、教育、東大医学部/医療、投資について発信します。

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