株式投資

LECポートフォリオの現金の代替案は?

カガミルです。
ナスダック100へのレバレッジ投資をしています。

私の投資戦略「レバレッジド・コア・サテライト」ついてはこちらをご覧ください。

このサテライト部分であるLECポートフォリオは、「剣」であるTQQQと「盾」である現金を組み合わせます。

現金は無リスク資産なので安定していますが、リターンを生みません。

この記事では、よりリターンを高める現金の代替案について考察します。

現金の代替案の候補

以下ではLECポートフォリオは全てバランス型(TQQQ 50%+現金 50%)とします。TQQQの割合が異なっても同様の結果が得られるとご理解ください。

債券関連

TMF

TMF(Direxion・デイリー・20年超国債ブル3倍ETF)は、超長期国債に3倍のレバレッジをかけたETFです。

可変レバレッジドポートフォリオでもSPXLのリスクを軽減するパートナーとして使われています。

TQQQ 50%+TMF 50%のパフォーマンスをLECポートフォリオと比較してみましょう。
期間は2011年初めから2020年終わりまでの10年間で、3ヶ月ごとにリバランスを行います。比較用にQQQのパフォーマンスも載せます。

このように、”TQQQ+TMF” はLECポートフォリオよりもリターンが高くドローダウンが低く、シャープレシオも上回ります。

バックテストの結果からは非常に有効な戦略に見えますが、注意点があり後述します。

債券ETF(レバレッジなし)

BND(バンガード・米国トータル債券市場ETF)、BSV(バンガード・米国短期債券ETF)、TLT(iシェアーズ・米国債20年超ETF)のようにレバレッジをかけていない債券ETFも候補として考えられます。

ここではバランスの良く安定度に定評のあるBNDを取り上げます。TQQQ 50%+BND 50%のパフォーマンスをLECポートフォリオと比較します。
同じく期間は2011年初めから2020年終わりまでの10年間で、3ヶ月ごとにリバランスを行います。

“TQQQ+BND” はLECポートフォリオよりもわずかですがリターンが高くてドローダウンが低く、シャープレシオが高いです。
BSVやTLTでも同様の傾向が見られました。

バックテストを見る限り、この戦略も有用に思えますが…。



債券価格の見通し

結論として、過去のデータはこの先しばらくは通用しないと考えています。
それは2021年1月現在、米国の金利が上昇していくことが見込まれるからです。

一般に金利が下がると債券価格は上昇し、金利が上がると債券価格は下落します。債券ETFでリターンを得るには金利がさらに低下する必要があります。

TMFがこれほど高いリターンを出せたのは、ここ10年で金利が低下し続けたからでした。

2020年3月、コロナショックへの対策のためFRBは政策金利の緊急引き下げを行いほぼゼロ金利(0%-0.25%)としました。そして2023年まではゼロ金利を維持する方針を表明しました。

2021年1月初めの時点での米国債の金利は、3ヶ月物で0.06%、2年物で0.12%、10年物で0.91%と非常に低い状態でした。
(直近の金利はこちらのサイトをご覧ください)

しかし1月5日にジョージア州で行われた連邦上院議会の決選投票では民主党が2議席を獲得し、いわゆる「トリプルブルー」が実現。インフレ率上昇の期待により、10年米国債利回りは1%を超えました。

今後は金利上昇が予想されていて、金利低下や債券価格上昇は期待できないでしょう。

もちろん数年後に金利が上昇するのを待ってからTMFや債券ETFを買うのはよいかもしれません。その後金利が低下すればパフォーマンスが期待できます。

個人的見解ですが、少なくとも今は、現金の安定性を犠牲にしてまでTMFや債券ETFを組み込むのは得策でないと考えます。



ゴールド

ゴールドは普遍的な価値を持つ現物資産として評価されています。
金融緩和の影響でゴールドにも資金が流入し価格が上昇したのは記憶に新しいところです。ゴールドは価値がゼロになることはなく、金融緩和が継続されるならさらなる上昇が期待できます。

ゴールドのETFとしてGLD(SPDR・ゴールド・シェア)を用います。TQQQ 50%+GLD 50%とLECポートフォリオ、GLDのパフォーマンスを比較してみます。同じく期間は2011年初めから2020年終わりまでの10年間で、3ヶ月ごとにリバランスを行います。

TQQQ+GLDのパフォーマンスはLECポートフォリオとほとんど変わりません。これは2019年頃までゴールドの価格が停滞していたためです。

ただしこれは過去のデータなので、今後も通用するとは限りません。

金融緩和を受けてゴールドが今後安定的に値上がりすると予想するなら、現金の代わりにゴールドETFを組み込むのも選択肢でしょう。

安定株ETF

VIG(バンガード・米国増配株ETF)は安定度の高さで有名で、コロナショック期間中も安定していたというイメージの方が多いかもしれません。
しかし実はコロナショックの期間を見ると、VIGよりもQQQの方が最大ドローダウンが低いのです。

コロナショック期間中の最大ドローダウン

VIG
130.69ドル(2/14)→89.24ドル(3/23) 下落率31.8%

QQQ
236.98ドル(2/19)→169.30ドル(3/16) 下落率28.6%

では、こういう安定度の高い株のETFは、LECポートフォリオの現金の代替になるのでしょうか。
LECポートフォリオの現金をQQQまたはVIGに置き換えたもの、つまりTQQQ 50%+QQQ 50%TQQQ 50%+VIG 50%のパフォーマンスを見てみましょう。比較です。条件は先ほどと同じです。

パフォーマンス

リターンとシャープレシオ:
TQQQ+QQQ>TQQQ+VIG>LECポートフォリオ

ドローダウン(小さい順):
LECポートフォリオ、TQQQ+QQQ、TQQQ+VIG

ちょっと待ってください。現金を株ETFに変更したことで、リターンは上昇したもののリスクも上昇しています。

それは当然のことで、

LECポートフォリオのレバレッジは1.5倍

TQQQ+QQQ と TQQQ+VIGのレバレッジは2倍

だからです。

こちらの記事でレバレッジの計算法について解説した通り、現金を株に置き換えればレバレッジが上がるのは当然です。

LECポートフォリオの現金をQQQやVIGに変更するのは単純にレバレッジを高めることになるので、シャープレシオは高くなるとしても、よりハイリスクハイリターンなポートフォリオになってまいます。

方法としては面白いかもしれませんが、安定した現金の代替案を探すという目的に沿ったものではありません。



まとめ

以上のように、現金の代替案候補となりうるものはいくつかあります。

今後の金利の状況によってはTMFや債券ETFは一案です。
金の上昇を予想するなら、ゴールドETFが有力な選択肢になるかもしれません。

ただし現金は無リスクであるという点に価値があり、何にも代えがたいと考えています。

確かに現金はインフレで価値は目減りします。それでもナスダック100の成長が続くのであれば、TQQQから得られるリターンのみで十分なパフォーマンスが期待できるのではないでしょうか。

私は当面はLECポートフォリオの「盾」は現金のままで運用しようと思います。

投資はくれぐれも自己責任で。

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ABOUT ME
カガミル
理三→東大医学部卒の医師です。 2019年生まれの息子の子育て中。 子育て、教育、東大医学部/医療、投資について発信します。

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