株式投資

TECLではL倍レバレッジETFのリターンを表す式が機能しているか?

カガミルです。
レバレッジETFとビットコインに投資しています。

レバレッジ投資をしている方ならTECLはご存知だと思います。

AppleやMicrosoftをはじめとするハイテクの3倍レバレッジETFです。

L倍レバレッジETFのリターンを表す式は以下の通りです。

この式は、2021年以前のS&P 500とQQQでほぼ成立することがわかりました。

この記事では、TECLでもこの式が成立するかを検証しました。

TECLのリターンを表す式

過去記事で紹介したL倍レバレッジETFのリターンを表す式は以下の通りです。

TECLの場合、L = 3です。

また、SPXLと同じくc3 = 0.0215とします。これはTECLとSPXLは同じDirexion社から販売されているETFであり、経費は近いと考えるからです。

するとTECLの配当込みリターンは以下の式で表せます。

XLKは、TECLに対応するレバレッジ1倍のETFです。

この式から計算される数値と、実際のTECLのリターンを比較しました。



計算式と実際のリターンの比較

TECLが設定開始となったのは2008年12月なので、検証期間は2009年から2021年とします。

必要なデータは、Portfolio Visualizer, Yahoo Finance, FREDのサイトから得ます。

XLKのσはこの記事にある方法で求められます。

計算法の詳細は以下の記事をご覧ください。

このようにして得られたTECLの計算上のリターンと現実のリターンを表にまとめると、以下のようになります。

ポイントを列挙しますと、

計算上と実際のリターン比較
  • 2009年は極めて誤差が大きい。
  • 2011年と2012年も誤差がそれなりにある
  • 2013年以降は、2020年を除き概ね計算と実際が一致
  • XLKのσはS&P 500より大きく、QQQに近い数値である(S&P 500とQQQのσはボラティリティの計算法についての記事をご覧ください)。

2009年は珍しいことに、計算上のリターンが現実を大きく上回っています。この年はなぜかTECLから多額の分配金が出たのもリターンを押し上げた理由ですが、分配金を含めなくても+189.4%と計算上のリターンを大きく上回りました。

これは推測ですが、TECLが設定されて間もない時期であり流動性に問題があったのではないでしょうか。

レバレッジETFは十分な流動性がないと基準指数(の数倍)に連動することができません。設定間もない時期で資産評価額や出来高が低いため、想定した値動きから乖離したのだと思われます。

2013年以降は乖離が少ないのも、流動性が改善したからかもしれません。

2020年はコロナショックがあり、ボラティリティの高さゆえSPXLとTQQQもそれなりに計算値と誤差がありました。TECLは流動性の面でこれらに劣るため、3月の相場急変時には基準指数と乖離してもおかしくありません。

ただ、2020年を除けば概ね計算式と一致していますし、直近の2021年の誤差は非常に少ないと言えるでしょう。

以上より私はこう判断しました。

最近のTECLでは、L倍レバレッジETFのリターンを表す式がほぼ成立するとみてよい。


TECLは人気があり投資している人も多いと思います。

数式が成立するならXLKと比較したリターンの将来予測ができ、投資判断にも役立つのではないでしょうか。

参考になれば幸いです。

皆様の応援が励みになります。
1日1回、クリック(↓)をよろしくお願いします。

にほんブログ村 株ブログ 米国株へ
にほんブログ村

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA