株式投資

ジュニアNISAにeMAXIS slim全世界株式を選んだ理由

東大医学部卒医師のカガミルです。
現在大学で臨床、教育、研究を行っています。

投資もしています。私の投資歴はこちらをご覧ください。

私には1歳の子供がいて、ジュニアNISAの口座を開設しました。そして11月に80万円分の投資信託を購入しました。

購入したのはeMAXIS slim全世界株式(オール・カントリー)です。まだ購入して間もないですが、いくらか含み益が出ています。

私がこの商品を選ぶ際に考えたことや選んだ理由をまとめました。皆様の参考になれば幸いです。

なお、この記事はある程度投資を経験されている方を対象としており、基本的な用語の説明を行っていない点はご理解ください。

こんな人にお勧め

ジュニアNISA口座で買う商品について迷っている/選ぶ際の判断材料が欲しい。

前提条件

まずジュニアNISAについて知りたい方は、こちらのサイトが詳しいのでご覧ください。

重要な点は3つあります。

・原則18歳まで引き出せない。

・枠は80万円×5年で、5年後には全額をロールオーバーできる。

・一度売却すると非課税枠が消失する。

したがって、以下の条件で考えました。

・入金するのは当面使わない余剰資金。

・18年後に今より値上がりしている可能性が高い投資商品を買う。

・途中でどんな相場が来ても原則利確や損切りをしない。

このように、18年以上安心して保有できる商品を選ぶ必要があります。

どのアセット(資産)に投資するか

投資の対象として、株、債券、不動産、コモディティ、仮想通貨などが挙げられます。

仮想通貨は今後値上がりが期待できますが、ジュニアNISAでは投資ができないため除外します。

ジェレミー・シーゲルの「株式投資」にある過去200年のチャートを見たことがある人は多いと思います。株は200年以上にわたり上昇を続けていて、そのリターンは債券やゴールドを圧倒します。

この傾向が永続するとは思いませんが、今から数十年は続くと考えるなら長期投資では株を選ぶのが最も合理的と言えるでしょう。

もっとも、株100%ではなく複数のアセット(例えば株+債券+ゴールド)に分散投資をすることでリスクを軽減する、バランスファンドというタイプの投資信託もあります。

投資における「リスク」は「危険」という意味ではなく、期待できるリターンの「ばらつき」という意味です。

ただこちらに書かれている通り、株を長期間保有すればするほどリスクは低下していくとされています。
20年近く投資するなら株100%は十分合理的な選択肢といえるでしょう。

不動産に投資をするならREITを購入することになります。分配金にも課税されないためインカムゲインを得る上では有利です。
ただし18年後の不動産価格が確実に上昇しているかは不明であり、株の方が無難と考えました。

以上より、80万円の枠を全て株に振り分けることを決めました。

株100%が最も高いリターンが期待できますが、変動幅が大きいです。
私は投資経験が長いので50%下落しても気にしませんが…。

一番まずいのは、下落した時に狼狽売りをしてしまうこと。下落幅を抑えたい人にはバランスファンドのほうがいいかもしれません。



どの株に投資するか

個別株かインデックスか

個別株の場合、決算を見て必要に応じて利確、損切りをする可能性があります。したがって、ジュニアNISAで買うならよほど将来性のあるものでなければなりません。

私はそこまで読む技術がないためインデックス投資を選びました。多くの人にとってはそれが最適解だと思います。

どのインデックスか

インデックス投資でも、全米、先進国、発展途上国、全世界…と色々な投資対象があります。特に、

全米株式/S&P 500か、全世界株式か

について論争が繰り広げられています。

これについては様々な考え方があり、どちらが正しいかは数十年待たなければわかりません。

私は全世界株式を選びました。数十年後にもアメリカが世界の中心なのか、他の国が覇権を取るのかはわからないからです。

これまでのリターンは全米株式/S&P 500の方が上回っていますが、この先確実に全ての国に投資できることを重視しました。

全世界株式でも半分以上は米国株であり、米国株に十分投資ができます。

なお、「日本以外の全世界」に投資する商品もありますが、個人的には日本も外したくなかったので選びませんでした。

ETFか投資信託か

ETFの方がコスト面では有利ですが、80万円という枠に収めようとするとどうしても端数が出てしまいます。

最近の投資信託は十分コストが抑えられているので、あえてETFにこだわらず、投資信託でよいと判断しました。



実際の投資対象

候補

ここまでを踏まえ、全世界株式を対象とした投資信託に投資することを決めました。純資産やコストを考えると、以下の3つの候補が挙げられます。

全世界株式に投資する投資信託の候補

・eMAXIS slim全世界株式(オール・カントリー)

・SBI・全世界株式インデックス・ファンド

・楽天・全世界株式インデックス・ファンド(楽天VT)

結論から言いますと、この3つのうちどれを選んでも構いません。

完璧な投資信託を100点満点とするなら、この3本は97点とか98点とか99点とか、ほぼ満点に近い商品と言えます。だからどの投資信託を選んでも構わないのです。

ただ、違いを知った上で決めたいという方もいらっしゃるかもしれないので、それぞれの特徴を説明していきます。
その前に、これらの投資信託が連動するベンチマークについて触れておきます。

全世界株式のベンチマーク

・MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス(MSCI ACWI)
米MSCI社が提供するインデックス。世界の大型株と中型株中心に49か国の2900銘柄以上に分散投資し、時価総額上位85%をカバーします。

・FTSE グローバル・オールキャップ・インデックス (FTSE GACI)
英FTSE社が提供するインデックス。世界の大型株から小型株まで49か国の約8000銘柄に分散投資し、投資可能な株の98%をカバーします。

これらの主な違いは、「小型株を含むかどうか」です。
小型株を含む場合、新しい企業の成長を取り入れやすいというメリットがある一方、経済危機では下落リスクが高くなります。

小型株を含むことの良し悪しは絶対的なものではなく、好みの問題と言えるでしょう。

eMAXIS slim全世界株式(オール・カントリー)

ベンチマークはMSCI ACWIです。

特徴は現物株を購入しているという点です。この点はSBI・全世界株式インデックス・ファンド、楽天VTとは異なります。

2020年12月8日現在、管理費用は0.1144%、純資産総額は700億円以上です。

SBI・全世界株式インデックス・ファンド

ベンチマークはFTSE GACIです。

この投資信託は現物株を買うのではなく、以下の3つのETFを購入しています。そしてその割合を調節することで、ベンチマークの動きに近づけているのです。

SCHB: アメリカのチャールズ・シュワブ社が販売している、米国株式市場全体を対象としたETF

SPDW: ステート・ストリートが販売している、先進国株を対象としたETF

SPEM: ステート・ストリートが販売している、新興国株を対象としたETF

2020年12月8日現在、管理費用は0.1102%程度、純資産総額は約123億円です。

楽天・全世界株式インデックス・ファンド(楽天VT)

ベンチマークはFTSE GACIです。

楽天VTは、ヴァンガード社のETFであるVTを購入しています。
VTのベンチマークがFTSE GACIなのでそれと同じベンチマークに連動します。

2020年12月8日現在、管理費用は0.212%程度、純資産総額は600億円以上です。

eMAXIS slimを選んだ理由

この3つの商品は、税制上かかる税金が違います。

それぞれのETFの投資の仕方を図で表すと下の通りです。
(実際には数千社ありますがそのうち4つだけを取り上げます。)

eMAXIS slimは集めた資金で直接外国企業の株を買っています。この場合、分配金に対しては「二重課税」となります。
それ以外の2つの投資信託はアメリカのETFを介して外国企業の株を保有していて、分配金に対して「三重課税」となります。


詳しくはこちらのサイトをご覧ください。

このように、直接外国株を購入しているeMAXIS slimが税制上最も有利です。

eMAXIS slimでは小型株に投資ができませんが、私は小型株にこだわっていないため手数料で有利なeMAXIS slimを選びました。

ただし、税金の差はそれほど大きな影響を与えるものではないと考えています。世界の小型株にも投資したいのであれば、SBI・全世界株式インデックス・ファンドか楽天VTをお勧めします。

SBI・全世界株式インデックス・ファンドと楽天VTはどちらでもいいのですが、あえて選ぶなら私は楽天VTにします。

手数料はSBIより高いですが、投資対象がヴァンガードETFのVTというわかりやすさがあるからです。



番外編:その他の投資候補

以上より私はジュニアNISAの枠を全額eMAXIS slim全世界株式に振り分けることにしました。

ここまで触れませんでしたが、インデックス以外の案についても考えてみましょう。

ハイテクへの投資

今はハイテクの時代で今後もハイテクが伸びていくという考え方があります。実際ハイテクはもはや生活必需品といってもよく、経済危機にも強いかもしれません。

その場合の候補としては、

  1. ナスダック100指数連動投信
  2. ソフトバンクグループ(9984)

などが考えられます。

こちらに投資した方がリターンが高い可能性は十分にあります。ただ私は18年後の未来は予測できないと考えているため全世界株式にしました。

レバレッジETF

ハイリスクハイリターンな方法です。

これからも上昇が期待できるレバレッジETFを、ジュニアNISAの枠で買えるだけ買います。

成長が期待できるレバレッジETF

TECL(ディレクション・デイリー・テクノロジー・ブル・3×・シェアーズ):テクノロジーに3倍のレバレッジ

SOXL(ディレクション・デイリー・セミコンダクター・ブル・3×・シェアーズ):半導体関連に3倍のレバレッジ

SPXL(ディレクション・デイリー・S&P 500・ブル・3×・シェアーズ):S&P 500指数に3倍のレバレッジ

CURE(ディレクション・デイリー・ヘルスケア・ブル・3×・シェアーズ):ヘルスケア業界に3倍のレバレッジ

(TQQQは最も優れたレバレッジETFだと考えていますが、ジュニアNISAでは購入できません。
また日本株は今後の成長が不透明なため入れませんでした。)

特にハイテクに投資するならTECL, SOXLは有力でしょう。

レバレッジETFをNISAで買うべきかどうかについては下の記事をご覧ください。ジュニアNISAにも同じことが当てはまります。

このように、NISA口座/ジュニアNISA口座でレバレッジETFを購入することで、非課税枠を拡大させることができます。

ただし下の記事にあるように、レバレッジETFは経済危機後に元の金額に戻らない可能性があることは認識しておくべきでしょう。


今回はジュニアNISAの投資商品を決める際の私の考え方と、実際に選んだ商品について解説しました。

皆様の参考になれば幸いです。

なお投資は自己責任でお願いします。

皆様の応援が励みになります。
1日1回、クリック(↓)をよろしくお願いします。

にほんブログ村 株ブログ 米国株へ
にほんブログ村

ABOUT ME
カガミル
理三→東大医学部卒の医師です。 2019年生まれの息子の子育て中。 子育て、教育、東大医学部/医療、投資について発信します。

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA