株式投資

ROMはテクノロジーへの2倍レバレッジETF

カガミルです。
レバレッジETFとビットコインに投資しています。

今回は、テクノロジーへの2倍レバレッジETFであるROMを取り上げます。

テクノロジーセクターのレバレッジETFとしてはTECLが有名です。こちらはレバレッジ3倍です。

ただしレバレッジ3倍は高すぎであり、多くの人に適切なレバレッジは2倍以下であるというのは、これまで弊ブログでお伝えしている通りです。

レバレッジ2倍のROMに使いどころはあるのでしょうか。

対応する非レバレッジETFのIYWについても解説します。

IYWについて

概要

正式名称

iシェアーズ・米国テクノロジーETF
(iShares U.S. Technology ETF)

世界最大級の資産運用会社であるブラックロック・グループが提供する「iシェアーズ」ブランドのETFです。

iシェアーズの中では、S&P 500に連動するIVVをご存知の方も多いでしょう。

IYWが連動する指数はダウ・ジョーンズ米国テクノロジー・キャップド指数(Dow Jones U.S. Technology Capped Index)です。

ダウ・ジョーンズ米国テクノロジー・キャップド指数

アメリカのテクノロジーセクターのパフォーマンスに連動するよう設計されている指数。

ただし時価総額加重平均とは少し違います。名称に”capped”とあるように、銘柄のウェイトには制限が設けられています。

こちらの資料によると、1銘柄のウェイトは最大で22.5%、さらに4.5%以上のウェイトを占める銘柄の合計が45%に制限されています。

この制限により、インデックスの分散投資を保証する設計になっています。

構成銘柄

IYWの構成銘柄はおよそ160で、同じテクノロジーセクターXLKより分散が効いています。

上位の構成銘柄をXLKと比較してみましょう。

(2021年6月11日現在。barchart.comより)

以下の点が異なります。

  • FacebookとGoogleは、IYWには含まれるがXLKには含まれない。
  • VisaとMastercardとPayPalは、XLKには含まれるがIYWには含まれない。

それ以外の上位銘柄の構成はかなり似通っています。AAPLとMSFTがトップ2で、両者がそれぞれ20%前後を占めているという点も同じです。

QQQとも比較したい方はこちらをご覧ください。

設定時期

2000年5月15日です。かなり歴史の長いETFです。

配当利回り

年会分配金を出していますが、利回りはわずか0.42%です(2021年6月10日現在)。

ハイテク企業は無配や分配金が少ないところが多いのでこれくらいでしょう。もっぱらキャピタルゲイン狙いのETFと言えます。

経費率

0.43%です。

セクターに投資するETFの中ではやや高めと言えるでしょう。

流動性

テクノロジーに投資するETFであるXLKと比較してみましょう。

IYWの流動性

純資産 73.3億ドル

平均出来高 602,084

(2021年6月11日現在)

XLKの流動性

純資産 393.32億ドル

平均出来高 7,085,465

(2021年6月11日現在)

流動性はXLKに大きく劣ります。歴史のあるステート・ストリート社に勝てなくても無理はないでしょう。

ただ個人投資家が投資する上では問題ないレベルの流動性は有しています。

購入できる証券会社

残念ながらIYWは国内大手証券会社では購入できません。

私が使っているサクソバンク証券では購入できます。特定口座に対応していないのが難点ですが、国内証券会社では購入できない多数のETFを購入可能です。まだ口座を持っていない人は、口座を作ることを検討してみてはいかがでしょうか。



ROMについて

では、IYWの2倍レバレッジETFであるROMを紹介します。

概要

正式名称

プロシェアーズ・ウルトラ・テクノロジー
(ProShares Ultra Technology)

多くのレバレッジETFを手がけているProShares社が運営しています。

ちなみにProshares社はレバレッジETFで有名で、他にも以下のようなレバレッジETFを運用しています。

SSO, UDOW, TQQQ, QLDなど

ROMはダウ・ジョーンズ米国テクノロジー・キャップド指数の2倍動くので、リターンはIYWの構成銘柄のリターンによって決まります。

設定時期

2007年1月30日で、レバレッジETFの中では比較的古い方です。

配当利回り

年2-3回分配金を出していますが、額はごくわずかです。

キャピタルゲイン目的で持つETFです。

経費率

0.95%と、レバレッジETFの中では妥当な水準です。

流動性

純資産 8.04億ドル

平均出来高 97,120

(2021年6月11日現在)

レバレッジが違うのでそのまま比較はできませんが、純資産も出来高もTECLより大きく劣ります。

同じレバレッジ2倍のSSO、QLDにも大きく負けています。

購入できる証券会社

ROMもIYWと同じで、国内証券会社では購入できません。サクソバンク証券などの外国証券会社で購入可能です。



パフォーマンス

IYWをXLKと比較してみましょう。基準となるS&P500とも比較します。

期間は2001年1月から2021年5月までで、配当金は全額再投資するものとします。

パフォーマンス

IYW(青)
年平均成長率 8.90%(標準偏差 23.76%)
シャープレシオ 0.42
最大ドローダウン -69.57%

XLK(赤)
年平均成長率 8.92%(標準偏差 21.58%)
シャープレシオ 0.44
最大ドローダウン -68.28%

S&P 500(橙)
年平均成長率 7.81%(標準偏差 14.99%)
シャープレシオ 0.49
最大ドローダウン -50.97%

(注:最大ドローダウンは月次終値で見たもの)

XLKの方がIYWより少しパフォーマンスがいいですが、両者のグラフはほぼ重なっています。

構成が似ていることもあり、IYWとXLKのどちらを買ってもほとんど差はなく、今後もその傾向が続くと思います。

ちなみに2021年前半のリターンは、TECLがTQQQを上回りました。

この期間ではROMのリターンはQLD(≒レバナス)を上回っています。

(青がROM、赤がQLD)

時期によってはそうなることもあるということです。



ROMに投資すべきか

IYWにあえて投資する必要はなく、国内証券会社の特定口座で買えるXLKで十分だと思います。

レバレッジ2倍のROMの購入を検討してもよいのは

  • TECLのレバレッジ3倍は高すぎると感じる
  • サクソバンク(または他の海外証券)の口座を持っている

というケースでしょう。

それでも、以下のようにTECLとXLKを使ったPFを組めば、ROMとほぼ同等のパフォーマンスを得られます。

これはXLKに2倍のレバレッジをかけていることになります。

レバレッジの計算法は以下の記事をご覧ください。

あとは定期的にリバランスをすればいいだけです。
リバランスの頻度は3ヶ月に1回がベストですが、半年か1年に1回でもパフォーマンスはそれほど変わりません。

2021年前半はそうなりませんでしたが、長期的にはIYWよりもQQQの方が優れたパフォーマンスを発揮すると私は考えています。同じレバレッジ2倍なら、ROMよりもQLDを推します。

QLDは私のメインの戦略「レバレッジド・コア・サテライト」のコアに採用しています。

そういう意味で、マニアックで使いどころが限られるETFといえるでしょう。

参考になれば幸いです。

投資はくれぐれも自己責任で。

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ABOUT ME
カガミル
理三→東大医学部卒の医師です。 2019年生まれの息子の子育て中。 子育て、教育、東大医学部/医療、投資について発信します。

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