株式投資

iFreeレバレッジ FANG+でFANG+指数にレバレッジ投資

カガミルです。
投資戦略「レバレッジド・コア・サテライト」を運用しています。

「レバレッジド・コア・サテライト」はこちらで解説しています。

今回はFANG+に投資する投資信託を紹介します。

FANG+は2010年代の米国株高を牽引してきた10種の銘柄であり、個別株として投資している方もかなり多いと思います。

日本の証券会社が発売している投資信託の中にもFANG+に投資できる商品があります。以下のようにレバレッジなしのものと2倍ものがあり、それぞれについて解説します。

FANG+指数に投資できる投資信託

レバレッジなし
 iFreeNEXT FANG+インデックス

レバレッジ2倍
 iFreeレバレッジ FANG+
 FANG+2倍ブル

なおFANG+指数に投資できるETNであるFNGS/FNGO/FNGUについてはこちらをご覧ください。

FANG+指数とは

正式にはNYSE FANG+指数といいます。

FANG+とは以下の10銘柄です。

FANG+

Meta (旧Facebook) (FB)
Amazon (AMZN)
Netflix (NFLX)
Alphabet (GOOGL)
Apple (AAPL)
Alibaba (BABA)
Baidu (BIDU)
NVIDIA (NVDA)
Tesla (TSLA)
Twitter (TWTR)

いずれも流動性が高いテクノロジー関連の成長株であり、米国株投資家なら全てご存知ではないでしょうか。

NYSE FANG+指数は、これら10銘柄を10%ずつ均等に入れた指数です。

設定日は2017年9月26日です。

ちなみにNYSEは “New York Stock Exchange” の略、
つまりニューヨーク証券取引所のことです。


レバレッジなしの商品

iFreeNEXT FANG+インデックス

大和アセットマネジメントが販売している投資信託です。

詳しくはこちらのページをご覧ください。

iFreeNEXT FANG+インデックスの基本情報

設定開始日:2018年1月31日

購入時手数料:徴収している販売会社はなし

年間の経費率:0.7755%

純資産総額:148.74億円(2021年2月8日現在)

「為替ヘッジなし」の商品である点は、後述するレバレッジ2倍の投資信託との大きな違いです。



FNGSとの比較

iFreeNEXT FANG+インデックスのパフォーマンスを、FANG+指数に投資するレバレッジのないETNであるFNGSと比較してみます。

パフォーマンス

設定時期の遅いFNGSに合わせ、2019年11月13日〜2021年1月29日で比較します。

iFreeNEXT FANG+インデックスは円価格、FNGSはドル価格なので、為替換算を行いました

アメリカと日本それぞれの祝日を除いてグラフにすると以下のようになります。

FNGSの方がわずかに上回る傾向にありますが、パフォーマンスにほとんど差はありません。

iFreeNEXT FANG+インデックスはETNとほぼ同じ値動きをしており、十分指数に連動していると言えるでしょう。

経費率

年間の経費率は以下の通りです。

iFreeNEXT FANG+インデックス 0.7755%
FNGS 0.58%

経費率の低さではFNGSに軍配が上がります。

流動性

iFreeNEXT FANG+インデックスは投資信託の性質上、1日1回しか値段が設定されません。この点ではリアルタイムで売買でき、しかも成行/指値/逆指値など注文の仕方が豊富なETNに劣ります。

しかし前回の記事に書いた通り、FNGSも時価総額や出来高が少なく流動性は低いです。時価総額はiFreeNEXT FANG+インデックスに負けています。

一概にどちらが優位とは言えないと思います。

購入法

iFreeNEXT FANG+インデックスは国内証券会社の特定口座で買えます。

一方、FNGSはサクソバンクなどの海外証券の一般口座でしか買えないというデメリットがあります。



レバレッジ2倍の商品

iFreeレバレッジ FANG+

大和アセットマネジメントが販売している投資信託です。

詳しくはこちらのページをご覧ください。

日々の基準価額の値動きがNYSE FANG+指数(米ドルベース)の値動きの2倍程度となることをめざす

という商品です。

iFreeレバレッジ FANG+の基本情報

設定開始日:2020年8月19日

購入時手数料:販売会社が定める率で上限2.2%だが、ネット証券では無料

年間の経費率:0.9845%

純資産総額:65.39億円(2021年2月5日現在)

重要な特徴は、「為替ヘッジあり」という点です。

お気付きの方もいらっしゃるかもしれませんが、商品のコンセプトは以前紹介したiFreeレバレッジNASDAQ100とよく似ています。投資対象がFANG+指数という違いがあるくらいです。

FANG+2倍ブル

こちらも同じ大和アセットマネジメントが販売しています。

詳細はこちらですが、内容はiFreeレバレッジ FANG+とほぼ同じです。しかも販売日も同じです。

似た投信が2つ販売されている理由ですが、FANG+2倍ブルはベア型、ブルベア・マネーポートフォリオという商品とセットで販売されているからのようです。

年間の経費率は1.166%とiFreeレバレッジ FANG+より若干高く、純資産総額は2021年2月5日現在6.15億円です。

iFreeレバレッジ FANG+の下位互換商品であり、あえてFANG+2倍ブルを購入する必要はないと思います。したがって以下ではiFreeレバレッジ FANG+に絞ります。



iFreeレバレッジ FANG+とFNGOの比較

パフォーマンス

iFreeレバレッジ FANG+を2倍レバレッジETNのFNGOと比較します。期間は2020年8月19日〜2021年1月29日までです。

為替ヘッジありの商品のため、前者は円のまま、後者はドルのまま比較します。

アメリカと日本それぞれの祝日を除いてグラフにすると以下のようになります。

iFreeレバレッジ FANG+はFNGOより1日遅れで値段が決定されているようですが、両者の値動きはほぼ一致します。

なおFANG+2倍ブルの値動きもほぼ同じでした。

経費率

iFreeレバレッジ FANG+ 0.9845%
FNGO 0.95%

ほぼ同じと言えるでしょう。

なお両者は先物を用いてナスダック100の2倍の変動をさせるため、信託報酬以外に金利も負担するという点も共通しています。

流動性

レバレッジ投資信託はその性質上、流動性が低くなるという問題があります。iFreeレバレッジNASDAQ100の記事の流動性の項目に書いたので、詳しくはこちらをご覧ください。

iFreeレバレッジ FANG+も例外ではありません。しかもiFreeレバレッジNASDAQ100よりも純資産総額が小さいので、さらに流動性が低いと考えられます。

ではFNGOはどうかというと、こちらの流動性も高いとは言えません。以前の記事に書いた通り、2021年1月29日現在の時価総額は1.86億ドル、平均出来高は8,760と、多いとは言えないからです。

したがって流動性はどちらも不十分というのが私の見解です。

購入法

iFreeレバレッジ FANG+は国内証券会社の特定口座で買えます。

一方、FNGOはサクソバンクなどの海外証券の一般口座でしか買えないというデメリットがあります。



FANG+指数に投資すべきか

以上、FANG+指数の投資信託について解説しました。

FANG+指数に投資すべきかどうかについて、私は以下のように考えています。

まずはレバレッジなしの場合ですが、iFreeNEXT FANG+インデックスは考えていません。手数料が高いことと、構成銘柄はたった10種なのでその中から個別株を選んで持てばよいと思うからです。これはFNGSも同じです。

たとえば2021年に中国政府によるIT企業への規制が行われた結果、BABAとBIDUは大きく下落しました。

FNGS(ピンク)の2021年初来リターンをVOO(水色)、QQQ(紫)と比較すると、それほど差がないことがわかります。

次にFNGSの2021年初来リターンを、FANG+の構成銘柄であるGoogle, NVIDIA, BABA, BIDUと比較してみましょう。

Google(青)やNVIDIA(水色)が絶好調の中、BABA(オレンジ)とBIDU(垢)が足を引っ張っていることがわかります。

チャイナリスクを避けるために、10種類のうちBABAとBIDU以外の8種類の個別株を持つのは一案でしょう。

ただしそれはアクティブファンドを持つのと同じであり、長期的にはインデックス投資に勝てない可能性が十分にあります。それならわざわざ個別株8種を持つのではなく、インデックス投資をすればよいでしょう。

また個別株の動向を把握するのは多忙な私には困難なので、FANG+の個別株投資をするつもりはありません。

iFreeレバレッジ FANG+は2倍というほどよいレバレッジをかけられる点はメリットですが、流動性に不安があるため投資はしないつもりです。同じくレバレッジ2倍であるFNGOも流動性が低すぎます。

もしFANG+指数にレバレッジ投資をするならFNGUを考えていました。

しかし残念ながら、2021年11月にサクソバンク証券でFNGUを購入することができなくなりました。

そのためFANG+指数のみに投資する商品を今後買うことはないでしょう。

参考になれば幸いです。

投資はくれぐれも自己責任で。

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ABOUT ME
カガミル
理三→東大医学部卒の医師です。 息子が二人います。 子育て、教育、東大医学部/医療、投資について発信します。

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