株式投資

VIGをレバレッジETFのお供に

カガミルです。
レバレッジETFとビットコインに投資しています。

今回はVIGを紹介します。

有名なETFなので、ご存知の方が多いと思います。

VIGはレバレッジETFではありませんが、これを持っておくことでレバレッジ投資戦略の幅が広がると思います。

VIGとは

概要

正式名称は以下の通りです。

バンガード米国増配株式ETF

(Vanguard Dividend Appreciation Index Fund ETF)

おなじみバンガード社が販売しているETFの1つです。

連動する指数は、NASDAQ US ディビデンド・アチーバーズ・セレクト・インデックス(The NASDAQ US Dividend Achievers Select Index)です。

NASDAQ US ディビデンド・アチーバーズ・セレクト・インデックス

少なくとも10年連続で増配している銘柄から選択・構成されている。

2006年3月29日、1169.75ポイントにて設定開始された。

なお名称には「NASDAQ」とありますが、NASDAQに上場していない銘柄も含まれます。

構成銘柄

構成銘柄数は212です。

2021年4月9日現在、上位の構成銘柄は以下の通りです。

(最新情報はこちら

上位には有名な大企業が多数組み込まれていますが、1銘柄あたりの割合がそれほど高くないことがわかります。最大のMicrosoftでも5%に満たないです。それだけ多くの銘柄に分散されていることにないます。

また組み込まれる基準の1つは10年以上連続増配ですが、それをはるかに上回る期間連続で増配している銘柄が多数あります。例えばP&Gは63年連続、Johnson & Johnsonは57年連続です。

10位以内には入りませんが、他にも以下のような米国株投資家には馴染みの銘柄が多数含まれています。

ペプシ、ナイキ、マクドナルド、コストコなど

ETFの設計上当然のことですが、分配金を出さない企業は含まれません。

なお、銘柄は定期的に入れ替えられます。

設定時期

2006年4月21日です。

NASDAQ US ディビデンド・アチーバーズ・セレクト・インデックスの少し後に設定開始となりました。

配当利回り

3月、6月、9月、12月と、年4回分配金を出しています。

2021年4月9日現在の株価をもとにすると、配当利回りは1.59%です。

VIGは高配当株ETFではありません。利回りはVYMなどの高配当株ETFに劣りますし、年度によってはVOOなどのS&P 500連動ETFにも劣ります。

経費率

0.06%と格安です。

バンガードの理念を汲んでいると言えるでしょう。

流動性

純資産 672.3億ドル

平均出来高 1,523,677

(2021年4月9日現在)

流動性は十分と言えるでしょう。



VIGのパフォーマンス

S&P 500、ナスダック100と比較します。

まずは2006年6月から2021年3月までです。

QQQの圧倒的なパフォーマンスと比較すると霞んでしまうのは仕方のないことです。S&P 500とほぼ同じパフォーマンスです。

一方VIGの最大ドローダウンは、QQQ、S&P 500よりもだいぶ低いことがわかります。

ハイテクが躍進した2010年以降で見てみましょう。

VIGのパフォーマンスはS&P 500とほぼ同じです。

最大ドローダウンが見られたのはいずれもコロナショック期間中ですが、日次で見るとQQQの方がドローダウンが小さかったです。

VIG -31.8%

VOO -34.3%

QQQ -28.6%

(注:グラフにある最大ドローダウン”-17.16%”, “-16.96%”などは月足の終値で見たもの)

しかしこれは、VIGの安定性をハイテクの上昇の勢いが上回った例外的なケースと考えられます。

2021年2月下旬〜4月のチャートを見てみましょう。

金利上昇の影響でナスダック総合指数(水色)が下落しましたが、VIG(青)はそれほど影響を受けておらず、S&P 500(紫)よりも安定しているように見えます。

後述しますが、VIGは財務状況が安定した企業から構成されるため、長期的にはVIGの方が不況時のドローダウンが小さくて済むと思います。



VIGの今後の見通し

今後の見通しを考える上で気になるのは、

Appleが組み込まれるか

という点です。

Appleは2012年8月、長らく停止していた分配金の支払いを再開しました。
2021年には9年連続増配となり、このままいけば10年連続となります。Appleの競合優位性や財務状況を見ても、まず間違いなく達成できるでしょう。

Appleが組み込まれれば、さらなるパフォーマンスが期待できそうです。

VIGの長期的なパフォーマンスを考える上でポイントとなるのは、財務健全性だと思います。

そもそも、10年以上連続増配の企業なら自動的にVIGに組み入れられるというわけではないようです。

例えば30年以上連続増配だったエクソンモービル(XOM)はVIGに組み込まれたことがありません(増配が止まるのは時間の問題かもしれませんが)。

おそらくキャッシュフローや配当性向を含めた財務状況の健全性もスクリーニングされているのではないでしょうか。

ところで、米国や世界の人口はいずれは減少に向かうと考えられています。

これまで右肩上がりだった米国株や全世界株式のインデックスが下落傾向となる日が、いつか来るかもしれません。

そんな状況になったとしても、VIGを構成する企業は連続増配ができるだけの余力がある、選び抜かれた企業ばかりのはずです。増配が止まった企業は除外され、新しい企業が組み込まれるでしょう。

最近のパフォーマンスはハイテク主体のQQQに劣りますが、長い目で見たパフォーマンスは期待できると思います。

一方、Googleのような無配の企業は今後も組み込まれることがないという点が弱点です。そういった企業に投資をするなら、個別株か他のETFを持つ必要があります。



レバレッジETF投資家にとっての使い道

以上のように、VIGの特長は「安定性」です。

以前の記事で、暴落時にインデックスを売ってレバレッジETFを購入するという戦略について書きました。

後編で触れていますが、VIGはレバレッジETF用を買うための待機資金の置き場に適していると思います。

現金を持っておくのも1つの手ですが、現金はリターンを生みませんし、むしろインフレでは目減りします。債券やゴールドの長期的なリターンは株に劣ります。

VIGを持っておき、暴落したら売ってレバレッジETFを買うのは有効だと思います。

では、この先暴落が起きなかったらどうでしょうか。

VIGとして持ち続ければよいだけです。

レバレッジETFのような派手なパフォーマンスは期待できませんが、今後もVIGの価格は安定し、分配金は右肩上がりで推移することが期待できます。

暴落が起きなければVIGを持ち続け、分配金を投資や生活費に使う。

暴落が起きたら現金化し、レバレッジETFを買う原資とする。

というのが面白い使い方ではないでしょうか。

別の使い方も紹介します。

以下のようにポートフォリオに少しレバレッジをかける時に、メインとすることもできます。

VIG 70%, SPXL 10%, レバナス 20%のこのポートフォリオでは、レバレッジは1.4倍と適度です。

大半をVIGが占めるので、経済危機になっても下落耐性があります。そして、3ヶ月ごとにリバランスすることでレバレッジETFを買い増しできます。

参考になれば幸いです。

投資はくれぐれも自己責任で。

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ABOUT ME
カガミル
理三→東大医学部卒の医師です。 2019年生まれの息子の子育て中。 子育て、教育、東大医学部/医療、投資について発信します。

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