株式投資

WEBLはインターネット企業に投資できるレバレッジETF

カガミルです。
レバレッジETFとビットコインに投資しています。

私の投資戦略「レバレッジド・コア・サテライト」では、サテライト部分でレバレッジETFのTQQQに投資します。
詳しくはこちらをご覧ください。

しかしTQQQは国内証券会社では買えない点がネックです。

今回はWEBLというレバレッジETFを紹介します。

WEBLは、2020年の終わり頃に国内証券会社(楽天証券、SBI証券、マネックス証券)で購入可能になりました。

対応する非レバレッジETFのFDNについても合わせて紹介します。

FDN

概要

FDNの正式名称は以下の通りです。

ファースト・トラスト・ダウ・ジョーンズ・インターネット・インデックス・ファンド

連動する指数はこちらです。

ダウ・ジョーンズ・インターネット・コンポジット指数

アメリカのインターネット業界で最も規模が大きく活発に取引されている、40社から構成される指数。

インターネットからキャッシュフローの少なくとも50%を稼いでいることが組み入れ条件。

組み入れ条件からもわかるように、主にインターネットからの収益を上げている企業に特化しています。

構成銘柄

構成銘柄はこのサイトで全て紹介されています。今は41社から成るようです(アルファベット社のClass AとClass Cを合わせて1社と数えた場合)。

上位の組み入れ銘柄はこちらです。

(2021年11月19日現在)

有名なインターネット企業が多数組み込まれています。

上位には入っていませんが、他にも馴染みの企業や話題の企業も組み込まれています。

FDNの他の有名企業

DocuSign, Okta, eBay, Pinterest, Dropboxなど

ここで注目していただきたいのは、上位銘柄の比率です。AmazonやFacebookの割合が10%以下であることがわかります。

こちらに書かれているように、元となるダウ・ジョーンズ・インターネット・コンポジット指数に以下の制限があるためです。

  1. 1銘柄の割合は10%以下
  2. 割合が4.5%以上を占める銘柄を合計した割合が45%以下

このように時価総額加重平均とは異なった方法で比率を決めることにより、巨大企業の割合を制限し、中規模企業もある程度のウェイトを占める構造になっています。

なお、MicrosoftやAppleは含まれていません。おそらく「インターネットからのキャッシュフローが50%以上」という条件を満たさないからでしょう。同様の理由でしょうか、クレジットカードのVisaとMastercardも組み込まれていません。

設定時期

設定開始時期は2006年6月19日と、意外と古いことがわかります。

配当利回り

ここ数年、FDNは分配金を出していません。

Googleをはじめ、インターネット関連企業は無配が多いためでしょう。インカムではなくキャピタルゲイン目的のETFとなります。

経費率

経費率は0.52%と高めです。



WEBL

概要

正式名称は以下の通りです。

Direxion デイリー・ダウ・ジョーンズ・インターネット・ブル3倍ETF

(Direxion Daily Dow Jones Internet Bull 3X Shares)

FDNに3倍のレバレッジをかけているので、WEBLのパフォーマンスは、FDNの構成企業のパフォーマンスに左右されます。

設定時期

設定されたのは2019年11月7日と、レバレッジETFの中では歴史が浅い方です。

配当利回り

分配金は、2019年12月にごく少額を一度出したのみです。FDNが最近無配なので当然です。

経費率

経費率は1.0%と、レバレッジETFとしては妥当なところです。

流動性については後述します。

先述の通り、両方とも日本の大手証券会社(楽天証券、SBI証券、マネックス証券)で買えるのがありがたいです。



WEBLとTQQQの比較

パフォーマンス

WEBLはFDNに3倍のレバレッジをかけたETFですので、パフォーマンスはFDNの構成企業の株価で決まります。

WEBLのパフォーマンスを、他のレバレッジETFであるTQQQ, TECL, SPXLと比較してみましょう。Portfolio Visualizerを使います。

期間は、WEBLの設定後の2019年12月〜2021年10月です。

2020年までWEBLはTQQQといい勝負をしていました。ただ2021年にはやや失速し、TECLに抜かされました。

それ以前についてはWEBLのデータがないため、対応する1倍ETF同士で比較します。すなわち以下の4つです。

WEBL→FDN

TQQQ→QQQ

TECL→XLK

SPXL→VOO

期間は2006年7月〜2020年11月です。

FDNのリターンはQQQを上回っています。

ただしドローダウンは他のETFよりも大きいです。

流動性

パフォーマンスが期待できるとしても、流動性に注意する必要があります。
レバレッジETFのWEBLでは特にそうです。

総資産と出来高を比較してみましょう。

時価総額(10億ドル)平均出来高
FDN11.14212,442
QQQ192.8539,930,435
XLK42.39,686,354
SPY374.0368,913,779
時価総額(10億ドル)平均出来高
WEBL0.08670,320
TQQQ12.4134,905,689
TECL2.531,262,142
SPXL2.476,388,529

(いずれも2021年11月19日時点)

WEBLは他のレバレッジETFに比べて、時価総額、平均出来高とも低すぎることがわかります。すなわち流動性は非常に低いです。

FDNは他と比べて出来高が低いですが、一般の投資家にとっては問題にならないと思います。



FDN、WEBLを買うべきか

FDN

コロナショックでは企業の明暗が分かれました。

リモートワークの一般化に伴い、インターネットが主要な収益源である企業の業績は安定している傾向にありました。Zoomの株価の急騰はその好例と言えます。

さらに大企業から構成されているため経済危機でも株価は下落しにくいと想定されます。今後もインターネット関連企業はますます成長することが期待できます。

ただし、構成企業割合が先述した通りに決められている点はメリットでもありデメリットでもあります。中規模企業の成長を享受しやすい一方で、巨大企業の比率が10%以下に制限されているため時価総額加重平均型指数よりリターンが落ちる可能性もあります。

また、FDNは0.52%という経費率の高さが気になるところです。例えば比較対象のQQQは0.20%です。

面白そうなETFですが、私ならFDNではなくQQQかS&P 500連動ETFに投資したいところです。

WEBL

TQQQに匹敵する可能性があるWEBLですが、流動性が低いのが問題です。

レバレッジETFは毎日先物を売買することで元指数の3倍の変動を実現しています。経済危機などで相場が急変した場合、レバレッジETFは原資産の枯渇により本来すべき変動から乖離する可能性があります。

特に初心者の方は、レバレッジETFで流動性が大事であることを押さえておいてください。
パフォーマンスだけに目を奪われると痛い目にあうかもしれません。

一方で日本の証券会社で買える、特に特定口座で買えるというのはTQQQにはない大きなメリットだと言えます。

流動性の低さを考えると巨額の資産を割り当てるのはお勧めしませんが、数十万〜数百万円程度ならWEBLへの投資を検討してもよいかもしれません。



私の投資状況

2021年3月に、WEBLを約25万円分購入しました。

原則損切りはせず長期間持ち続ける予定でした。

しかしその後検証を重ねた結果、3倍レバレッジETFがレバナスのような2倍レバレッジETF/投資信託をアウトパフォームし続けるには相当な成長率が必要だとわかりました。

2021年のWEBLの成長率が鈍ったこともあり、長期投資は得策ではないと判断し11月にすべて売却しました。

まずまずのリターンが得られ満足です。



まとめ

・FDNは、インターネットからのキャッシュフローが50%以上の大企業約40社で構成されるETFである。

・FDNにはGoogle, Amazon, Facebookなどの巨大企業に加え、ZoomやDocuSignなどの成長企業も含まれる。

・FDNのレバレッジETFであるWEBLは高リターンが期待できるが、流動性が低い点に注意。

・FDNもWEBLも日本の大手証券会社の特定口座で購入できる。

今回はWEBLとFDNについて解説しました。

参考になれば幸いです。

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ABOUT ME
カガミル
理三→東大医学部卒の医師です。 息子が二人います。 子育て、教育、東大医学部/医療、投資について発信します。

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